年末商戦・狂騒曲?

本格的クリスマス商戦期に入り、各ショッピング施設のアピールは年々激しさを増している。今年オープンした六本木の某ビルでは年間の販促予算の1/3をクリスマスイルミネーションに割当てているそうだ。
週末銀座を歩いていると、あるデパートが全館「VUITTON」のロゴマークで装飾されていてヴィトン館に変身していた。クリスマス商戦をヴィトンをコアにしてアピールしているのだろう。ここのところブランドショップの開業が甚だしい銀座にあって、まるごと乗っ取られたかのような錯覚を一瞬覚えた。
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そしてその夜、冬の空に花火が上がった。レインボーブリッジの上当りだからこれも最近オープンしたSCのクリスマスイベントの一つだ。
 商業施設が街のランドマークになり再開発の牽引役を担ったり、「無印」のように商品コンセプトが新しい時代の価値感を創造したりすることがある。もっと大げさにいうと、一つの商品や一つの店が、新しい文化を作り出すことさえある。少なくともそういう文化の発露に我々は関わってきたつもりだ。
 本当に消費者が望んでいることは、冬の花火やブランドロゴでデコレートされたクリスマスなのだろうか?