行く年、来る年

今年も残すところ、あと2日という年の瀬にあって、この1年を振り返ってみる。良い悪いで言えば「良い」年だったと思う。私もスタッフも家族も友人も含めてなんとか息災で新年を迎えられそうだし、四苦八苦しながらも不測の事態に見舞われることも無く、こうしてブログを書いて締めくくれるわけだから。そこで、私なりに今年1年を漢字一文字で表すとしたら、どんな文字だろうと考えてみた。
 「変」かな‥。(変なおばさんという意味ではないですよ)
何を今さらと笑われるかもしれないが、いろいろな面で時代の変化を感じた年だ。仕事のスタイル、営業のスタイル、交友関係、雇用関係等など‥、広い意味では地球環境や社会現象も含めて、骨の髄まで「変化」を実感した1年であった。来年はその変化の時代にあって、公私ともに「決断」を迫られる年であるような気がする。もう先送りはできない、「待ったなし」の決断を地球人として、日本人として、社会人として、経営者として、そして1個人として。自分の思考や価値基準、モラルをどう時代の変化と折り合いを付けていくのか?来年は平成元年生まれの人が成人式を迎える年でもある。新世代はどんな”変化”を見せてくれるのか‥?
 それと、個人的には今年の出来事としては、30年ぶりに高校の恩師と再会できたこと。そして長年の夢だった李舜臣(イ・スンシン)の墓参りに行った事かな。因みにあまり知らない人も多いと思うので、簡単に紹介すると、李舜臣は豊臣秀吉が朝鮮侵略した時の李王朝朝鮮国の水軍の将軍で歴史的英雄だ。現在では韓国「牙山」に墓所があり、博物館が近接している。この人は日記を多く書き残していて、彼の直筆の手紙や日記、刀などが現在は展示されている。この人の書を前々から見たいと思っていたので、その夢がかなった。何故この人に魅かれるかを書き出すと長くなるので省くが、私の知っている範囲で日本の歴史的武人やローマ時代の武人とはまた違う魅力を持っている人だ。この人がどんな「字」を書いた人なのか自分の目で確かめたかった。(蓮池薫氏の訳で「孤将」という本が出ていますので興味のある方は読んでみてください)
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墓所へ参った時は、じっとりと雨が降り、孤高の英雄を包み込むような静けさの中で、雨水の冷たさをづーっと身体で受け止めていたい位、その地を去るのがつらかった事を思い出す。今年のメモリアルデイでした。
 久しぶりの連休、周囲の人たちの健康と幸せを祈りつつ、ゆっくり身体を休めて来る年に備えたいものだ。つたないブログのご愛読ありがとうございました。佳いお年をお迎えください。