”福袋”で福をよぶ

先週、今年最初のマーケティング会議があった。内容は主に年末年始のアクセス状況についてだ。今年の特徴は、中でもファミリー層を中心にしたSCで顕著に見られた現象だが、「福袋 中身 店名(もしくはブランド名、地名」という検索キーワードからアクセスしているユーザーが非常に増えたということ。これは消費者が福袋の中身を見たい、知りたいと思ってSCの福袋情報を事前サーチしているということが推測される。アクセスは12月31日から急増して、このSCの営業初日1月1日のアクセス総件数は昨対130%強を記録している。
 この傾向は2年前位から弊社では把握していたので、新年の「福袋」ページを作成する際、できるだけ各テナントさんに協力いただいて、事前に福袋の中身を写真で掲載したり、できるだけ商品アイテム数や価格のお得感などを取材して、ホームページを作成しているようにしている。今年はこうした福袋の紹介ページを見て実際にお店で、
「ホームページで見た福袋が欲しい」とか、あるいは「事前予約が増えた」などのうれしいレスポンスも確認できた。オンラインでサーチして実店舗でお買物。これが私たちが提供したい販促支援の成果だ。
それともう一つ、今年の特徴は検索キーワードが3つというパターンが最も多かったという事。ユーザーリテラシーが向上しているということだ。ショッピングセンターの検索キーワードは「地名」「商品名」「ブランド名」あるいは「歳時にまつわる単語」の3つ語句の組み合わせでサーチしている場合が多い。各ショップやSCのページにこの3つが入っていれば、より多くの人に情報を見てもらう機会が増え、来店に結びつく成果をもたらすということだ。
ホームページのアクセス解析をしていると消費者が何をいつ頃から求めているかが、ある程度把握できるというメリットがある。こうしたインターネットを利用した買い物行動をもっと吸収して、実店舗の集客力アップに貢献し、「福」を呼べるようなお手伝いを今年もしていきたい。