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ネットが接客・営業してくれる日

印象的なCMでも認知されているユニクロが、10月29日から「ユニクロマーチ」を開設しました。
「ユニクロマーチ」は同社の商品「フランネルチェックシャツ」を着た人たちが行進している映像を
配信しているものですが、行進している人たちは世界中からネットで募集、今後世界中の都市を
行進するようです。奇抜な企画と、ユニクロならではのスケール感だから出来ることとも言えますが
販促効果としては、消費者に実に豊富な種類のある「フランネルチェックシャツ」のデザインや着用感を、行進している人のイメージや着こなし方を通して感覚的に納得させてしまう点ではないでしょうか。
これは店頭での接客でも実現出来ない「ネットの特性を活かした」手法と言えます。
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消費者がここ最近の商業施設出店ラッシュで選択範囲を広げている事にプラスし、オンラインショッピングの成長によって、数年前までの「来て、見て、触れて」の商品選択スタイルに縛られなくなりました。
たった4、5年前までは、多くの消費者がバーゲンでは店頭に並び、雑誌でトレンドを仕入れていたのですが・・・
このような状況の中、「営業は店頭で、ネットではとりあえずホームページがあれば・・」というネットの捉え方からシフトして積極的にネット販促に取り組む企業が増えています。
【ネットでコンペ?~ネットアンケートの活用】
MDや店舗運営に生かす目的で消費者のニーズを収集する有効な手段にネットアンケートがあります。これを利用していっそのことターゲットとなる消費者に開発のヒントや、商品の改良の意見をもらおうという手法が、ここ1年ほどで非常に増えています。
先日大手オンラインショッピングサイトから「みんなで製作会社を決定しよう!」というタイトルのメルマガがありました。下着の開発企画ですが、消費者の声を集める商品企画から、実際の製作会社(3社!)のコンペティションまでもネット上でユーザーの投票によって決めようと言うものでした。サイト上では、各社のプレゼンテーションが掲載されており、「お客様の声を生かしたもの作り」をアピールして盛り上げる「演出」としても、参加性を持たせる事による「事前広告」としても効果をねらった企画であるという印象を受けました。
こういった情報収集や、意見交換はネットならではである上、うまく展開するとサイト(ブランド)に固定のファンをつけることが可能になります。また、いつも何かありそうと、つい(サイトを)チェックしてしまうといった行動を習慣化することができます。良品企画の「空想無印」、「ものづくりコミュニティ」も売上に直結、ブランド力を高めた企画です。
こういったアンケートを定期的に行うのは、顧客との信頼関係を深める手段としても非常に有効といえますが、定期的に行うことが実際にはハードルが高い場合、ウェブマーケティングとして運用サイトのアクセス状況等の分析がネット販促企画の重要な基準になってきます。
【解析の結果を店頭に+結果をサイトに反映】
弊社では実際に動きの見られたキーワードやコンテンツに対して、店頭での状況のヒアリングを行っています。オンライン販売と異なる実店舗への来店促進としてのネット効果の測定はグレーゾーンである場合が多いのが現実ですが、地道にヒアリングを行っていくことでサイトの運用者側である私たちには分からない原因(例えば競合店の閉店をきっかけにして時計の電池交換などに来店されるお客様が増えましたなど-マンスリーレポート10月号「店長さんとの立ち話」より)が発見でき、メルマガ企画、SEO対策にも繋げていく事ができます。また、実際にアクセス分析だけを頼りにするサイト運用では、机上の空論にもなりかねません。そのため店長さんやスタッフの方とのコミュニケーションも大切なサイト運用対策のひとつです。
【ネットが接客・営業してくれる日】
店頭に足を運ぶ前の事前買い物客に対していかに擦り込みをしていくかで、集客、売上げを左右する事は明らかです。
ネットサーフィンという言葉がありましたが、ネットユーザーを「ウェブ上を漂流する実態の把握できない人たち」ではなく「ユーザー=消費者」と位置づけて囲いこんでいく必要があります。また近い将来には、企業がウェブマーケティングを積極的に行っていって消費者のスピードについていく、というくらいにインターネットがさらに進化、普及し、ネットを活用した購買行動は加速していくことでしょう。
さらに積極的にinternet merchandisingを仕掛けて行く事で、本当にネットが営業してくれる日が来る様に思います。