売り場に喝!

とうとう言っちゃいました。今年は2月に入っても冬物セールが続き、再値下げの案内がメルマガなどでひっきりなしに送られてくる。こんな時こそお買い得なショッピングのチャンス!と日曜日に銀座へ散歩がてら出かけた。ショートブーツでも買おうといくつかの店舗を下見。
「どうせ買うなら関西の方で最近支店を閉鎖し、昔よく行っていたあのデパートで買おう。あそこならB1Fフロアが全部靴売り場になっていたし、品数も豊富だろうと・・・」
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でも、せっかく買う気になってブーツを探しているのに、店員さんたちはなにやら深刻な顔をして、おしゃべりに夢中。誰も声をかけてこないし、サイズ違いの靴を試着したくても、だれに声をかけけたらいいか、しらーっとした空気が漂っている。やっと一人の女性にこんなブーツを探しています旨を伝えたが、なかなかスピーディな対応をみせてくれない。そして・・・ついに言っちゃいました。
「ダメでしょ。せっかくお客が来ているのに誰も声をかけずにおしゃべりしていては・・・?今、大変な時でしょ?こういう空気は良くないよね。みんなに声掛けして、頑張って売らなくちゃね」と。
(いったい、あんたは誰?)とこの店員さんは思ったに違いない。覆面調査員か、あるいは本部のおえらいさんか???
 でも、はっと気がついたらしく、だまってうなづくのが悲しげだった。その後は一生懸命探してくれて、帰りには離れがたいような?面持でエレベータまで見送ってくれた。
「がんばって!」
流通業界が私たちの働き場所であることは、同じ。昨今の消費の低迷はとても他人ごとではない。だからこそ、一人ひとり自分にできることに忠実でありたいと念じている。この日買い物して歩いた折に接客してくれた店員さん一人一人に、「がんばってね。ありがとう」と言わずにはいられませんでした。どの店員さんも、いつもの「ありがとうございます」とは違う気迫や感情が込められているように感じたのは、私だけだろうか。こんな時だからこそ、平常心で感謝の気持ちを忘れず自分の役割をしっかり実践していきたいものです。