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「おくりびと」、表と裏

今週末、悲願のアカデミー外国語映画賞を受賞した「おくりびと」を観た。可笑しくて、そして美しい人間の営みを「納棺」という行為に託した佳作だと思う。また今回の受賞を獲得するに至った、これまでの他日本映画界の絶え間ないチャンレジにも、拍手を送りたい。
 が、私としては、日本初の受賞作品は黒沢作品のような娯楽大活劇のような作品がよかったと思いますが・・・。これもご時勢でしょうか?
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ところで「おくりびと」受賞で葬儀関連の求人がしやすくなったと聞きます。世の景気低迷を尻目にこの業界は、マーケットの拡大傾向にあり、様々なサービス形態が提供されているのに驚きます。ネット検索で葬儀社を選ぶなどは、日常化されているようですし、最近ではクレジットカードで支払いを受ける葬儀社も登場し、PRポイントは「ポイントがつきます」ということだそうです。
 また、3次元コードで個人の肖像を墓石に埋め込み、墓参した遺族が携帯でその遺影?にピットかざすと「よく、来てくれました。ありがとう」などの録音声が聞けるような墓石サービスもあるのだとか・・・。
人間の死の尊厳さを静かに謳った「おくりびと」が世界の注目を浴びる一方で、人間の「死」がさまざまな形で商品化されていく。同時代を反映した表裏現象なのでしょうね。