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アラスカ旅行後記

アラスカ旅行について、何か書き記しておこうと思うのだが、言葉が見つからない。アラスカは、私が知っているあらゆる言葉を尽くしても、表現できる範囲を越えているのだ。
 例えば「太陽は東から昇り、西へ沈む」という原理は一部の世界での常識だったし、その太陽さえ出ない玄界の世界があるということなど・・・。今までいろいろな所へ旅行に行った。ローマ、イギリスコッツウォルズ、プロヴァンス、シシリー島。また2000年の時間を経て今尚残る遺跡だったり、それなりに感動があり、また行ってみたいと思う場所であるが、それはいわば人類が成しえた歴史を観に行った旅ともいえる。アラスカは何かが違う。広大な土地?スケールの違う自然?沈まない太陽?・・・それは、強いて言うなら「人類の歴史」ではなく、「地球の歴史」を観たということだろうか?・・・今だに、うまくまとまらない。
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 星野さんについては、行く前と行った後ではかなり理解が違う。星野道夫という人は、今でも多くの人を魅了してやまない写真家だが、今よりずっと後50年とか100年後の方が、もっともっとその希少性を称えられる人になるだろう。その事故死があまりにも惜しまれるが、実際アラスカに行ってみると、こんな原野の中で、18年間も写真を撮り続けていたということの方が、不思議だ。奇跡的活動をした人だったと改めて思う。
 アラスカへの旅は、東京-フェアバンクス間の距離的移動というより、5000年以上の「時空移動」を体験したような感覚。人類の進化の歴史が自分の体内で再現されたような感覚。そんな回帰的感覚を今でも私の身体の中に残している。やっぱりうまく言えないのだ。