おひとり様の休日

久しぶりに何の予定も入っていない休日の朝に限って、携帯のアラーム音で起こされる。あーッ、昨日設定を解除するの忘れてた!(≧◇≦)
うるさいと思いつつ、布団被って鳴りやむのを待つも、これが延々と続くので添い寝している同居人?に「うるさいから止めて来て~」とお願いしてみる。
すると煩わしそうに、片目を開けて、
「そんなこと言われても、猫はそんなこと出来ないって知ってるニャー!自分の責任でしょ。」
と物憂げな視線を投げかけてくる。
そんなやりとりをしている内に、むしょうにお腹がすいてきた。朝食、何か食べれそうなモノがあったけ?冷蔵庫の中には、「バナナ、豆乳、卵」位しかなさそうだし・・・。ご飯を炊くのも億劫だし、そうだ!バナナケーキを作って食べよう!
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これにとっておきのコーヒーを入れて、熱々のバナナケーキで朝食を摂る。それでも休日の朝にはまだたっぷりの時間。読みかけの本を持って寝床に戻り、読書タイム。その内、ブラインドの隙間から快晴を予感させる光がこぼれ始め、「わたし達のごはんは~?」と同居人たちも起き始めるので、さあって起きるとするか!(おひとり様の休日とは実に気楽なモノなのだ)。
窓をあけてベランダに出ると、今朝は富士山がくっきり見えて爽快!さわやかな冷気が入ってきて、マーヴァラスな天気!朝食のバナナが効いたのか、元気がクムクム湧いてくる感じ。そうだ!今日は窓拭きもしよう、冷蔵庫の野菜庫もきれいにしようと、ポジティブな1日が動き出す。
そうこうしている内に、我が姉上さまから、休日用のブランチ便が届く。栗おこわ、魚の煮付け、きんぴらごぼう、ぬか漬け、味噌汁まで入っている。(おひとり様はこうしたオコボレにも預かれるから、ありがたい)
美味しくブランチを頂いた後は、洗濯モノを乾して、今日は美術館へでも出かけよう!
ところが、洗濯機の蓋を開けてみると、小さくな紙屑が洗いものにへばりついている。ポケットにレシートでも入っていたかしらと、水で濡れた紙片を拾っていると、中からビショビショに濡れた文庫本が丸ごと一冊出てきた。
「ウワッ~!なんで文庫本が洗濯機の中に入っているの・・・?」
まあ!手ですくってもすくっても洗濯槽にへばり付いた紙くずは、なくならない。なんでこんな事になっているのか?
「誰が洗濯機の中にいれたのかな~?」とあらぬ嫌疑を猫にかけると、コトの成り行きを見るや憐れそうな目線を返して、我が愛猫が一声。
「そういうの、人間世界じゃ、自己責任っていうんじゃないの?!」と発して立ち去る。
・・・う~むなんでだろう?注意力散漫・・、記憶喪失・・・c(>ω<)ゞこの先大丈夫かしら・・・?
おひとり様の人生は、小さな幸せと自由に満ち溢れているが、失敗や失態は「自己責任」によって改修しなければならないという、神の絶妙な配分が廻らされている事を、この頃痛感。
今頃わかったの?と天の声が聞こえるお年ごろです。