40%OFFと線香花火

先日、思い立って、軽井沢へ行ってきました。

きっかけは、軽井沢にあるSCからの「メールマガジン」×「東京の暑さ」。とりあえず9時の新幹線に飛び乗って、10時開店のアウトレットモール視察、あとは電車の中で探す検索エンジン任せの小旅行です。

駅に降り立つと気温25℃の涼しい~風が吹きわたり、高原はすっかり秋の気配に包まれています。1層建てのアウトレットモールは、国内外の有名ブランドの店舗(200店以上)数の魅力と、今シーズン物も入荷していますので、見応えあります。特にスポーツブランド店は規模も大きく、思わず「午前中40%OFF」のPOPを目にして、買っちゃいました^^

「早起きは三文のトク」的な自己満足に加え、青い夏空を見ながらショッピング。これだけでも十分満足ですが、早々に視察を切り上げて、検索で気になった「星のエリア」へ移動。

susuki

星のエリア」とはあの有名旅館「星のや」を内包する野鳥の森~星野温泉・トンボの湯、ハルニレテラスまで繋ぐ自然豊かなエリアの総称です。日帰りで楽しめる施設や予約不要なプログラムがいろいろと用意されているので、想定時間を大幅に上回る滞在時間を過ごしました。

その中での感動体験をひとつ紹介させていただきます。「トンボの湯」(名称にも魅かれますね♪)

「トンボの湯」は大正以来、避暑地軽井沢の名湯として、人々に愛され続けた星野温泉・源泉かけ流しの温泉場です。入浴料(一人1,500円)を払って中に入ると、自然の懐に抱かれるように開かれている露天風呂があるのですが、その中に20cm位の浅い湯床がしつらえてあるのです。柔らかいお湯に浸りながら、みんな仰向けに寝そべって、空を眺めています。(ちょっと面白い光景笑)

「ここで夜、星を見ながら入ったら気持いいだろうねえ・・」
「10月頃もいいだろうね・・」
「村民食堂のお蕎麦、美味しかったねェ・・・」とか、ご婦人方がつぶやく声を聞きながらまどろみ、時々目を開けて、雲が流れるさまを見たり・・・、時の経つのを忘れてしまいます。(帰りたくないなあ~)

それでも山あいの夕暮れは早く訪れます。お客様も帰り仕度を急ぐ方が増えてきました。夜の営業は厳しいなあと余計な心配がよぎりましたが、さすが「星のエリア」です。まだまだ仕掛けが用意されていました。夜8時~トンボの湯の水路で「線香花火」を楽しむことができるのです。コストがかからない、なんて素敵な演出でしょうか。終電まで十分過ぎる時間内です。

軽井沢の特産品は、なんといっても「気候」です。この資源を最大限に活かす「時空」のデザインがこの「星のエリア」にはあるのですね。トワイライトタイムには、散策路に行燈が灯り、虫の声が新しい時空をナビゲートしてくれます。飲食店などが集合したハルニレテラスでは、地元で採れた素材を活かしたイタリアンや和食の店が賑わいをみせ始めます。豆のグラタンとレバ―の燻製をつまみに、美味しい地ビールをいただきました♪
別荘地に住慣れた風の老夫婦が手をつないでやって来ます。自然も美しいけど、人の在り様も絵になるエリアです。

kurumi

O2O(オンラインからオフラインへ)。ネットで情報キャッチしてリアル施設へ集客する手法が今、話題になっています。とりあえず移動中でもサクサクっと情報収集して、効率良く時間を消費する行動を促す手法ですが、もう一歩踏み込んだ時空(現実社会)への誘いをお手伝いしたいですね・・・。だって、あるんですもの!こんなに居心地のよい時空が・・。

「消費する」という行為には、何らかの「きっかけ」が必要だと思います。そのきっかけを作るのが弊社の仕事だです。リアルな現場で様々な工夫が毎日、毎時、毎分提供されています。それらを可視化し、お客様の手元へ。そういう動線をモバイルファーストという視点から創造していきたいと思いました。

明日は、2020年オリンピック開催都市が決定される日。この素晴らしい日本での開催が決定されることを祈っております。