【八丁堀てくてくガイド第62回】

今回「八丁堀てくてくガイド」で紹介できることを、ほんとにうれしく思います。

築地方面へ向かう新大橋通り沿いに「とうふ」と描かれたのれんを見た時、ただならぬ風格を感じた「安達屋」さん。純木綿豆腐220円。他にもおからや厚揚げ、油揚げが店頭に並んでいて、どれも逸品です。

安達屋看板

豆腐屋さんと聞くと、いろんな思い出が蘇ってきます。目の前で大きな包丁で切り分けで売っていた鮮やかな手つき。豆腐売りのラッパの音色が聞こえると、よく鍋を持って買いに行かされたこと・・・。いま豆腐は、コンビニやスーパーで買うものというのが当たり前ですが、豆腐は豆腐屋さんで買っていたんです、昔は。まだ暗い内からその店先には灯りがついていて、朝の食卓にのぼったものです。角が立って、なんとも言えない大豆の香りと食感、もうそんな豆腐は食べられないと、ずっと諦めていましたが、こんなに身近な所にあったなんて、感激です!

とうふ3

とうふ

豆腐屋さんの名前は「安達屋」。

大正時代からの創業ということですから、かれこれ100年近く豆腐一筋に徹しておられる。国産大豆を使い木綿豆腐の値段は1丁220円。ありがたくて食べるのがもったいない程です。厚揚げも油揚げもおからも、そして豆腐そのものが、とにかく美味しい!懐かしくて、ありがたい貴重な豆腐屋さんです。こういうお店がまだ操業しているということ、ちょっと自慢したい街です。

豆腐屋さん「安達屋」

・中央区築地2-10-2 TEL:03-3541-7427

・平日:早朝~19:30閉店、土曜日:11:30閉店。休み日・祝日、第2または第4土曜日

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