「工房からの風」2017年が終わって☆

工房タイトル

第15回「工房からの風」記念展(10/14.15)が終わりました。クラフト作家の手から生まれた作品は、使い手に渡り、さまざまな人の生活の中に溶け込んでいくことでしょう。今年で15回目を迎えますので、お客さまも常連さんが増えているように思いました。

工房手さぐり

かくいう私も仕事を超えて毎年楽しみにしている1人です。開催日10日前位から始まるキュレーター稲垣さんによる作家紹介webページ。毎日更新される内容を読んで、想像力を膨らませ、今年はどんな作品に出会えるか、ワクワクしながら出かけていきます。

そして、今年も新たな風を感じる野外展に参加できたこと、うれしく、楽しい時間をいただきました。このコンテンポラリーなイベントの魅力を一言では伝えきれないのですが、今年は「歴史」を育んできたんだなあという想いを強く抱きました。歴史というのをうまく表現できないのですが、なんというか継続してきたことによって育まれてきた資産?資源?確実に「工房からの風」が力を蓄えてきたんだなあと・・。その力は風を起こし、雨雲さえも厭わない人々の「ひとつの意思」に結集されていく。しづかだけれど目に見えない力強い風力を自らが起こせる力というのでしょうか。そんな興奮を覚えました。工房白磁器

作家さんがブース設営、陳列、値付けもして、販売もするのが当イベントの特長でもあり、その作り手とお話ができるのがとても新鮮です。作品を作っていく過程や苦心のポイント・・などなど。世界で唯一のものを手にできる幸せをいただきます。

考えてみれば、木工や金属、漆、ガラス、布、織物の50人以上の作家さんたちと出会えるということが、なんという貴重な体験でしょう。1人で情報収集して工房を訪ねていくことを思うと、一生かかってもこれだけの作品に出会うことは困難ですね。それも1日で、同じ会場で出会えることに感謝です。

工房ガラス

今年、あちこちのブースで「インスタ映え」という言葉を耳にしました。選ぶ方も、薦める方も迷ったら「インスタ映え」する方を選ぶという新しい選択肢。

私自身は、お客さまからの「おすすめ」が購入の一番の決め手となりました。初めての作家さんが多くて、いろいろとお話を聞いていると、隣にいたお客さま(すでに使用しているユーザー)日常生活の中で使っているおすすめポイントをアドバイスしてくれます。また、使っている同士で会話がはずむ。ここにも歴史が育ててきた「共感」という繋がりを感じました。

「このカトラリーは、テーブルに置いてあるだけで、絵になるのよ~」「時間がたつと、こんな亜麻色に変わってきて、風合がなんともいえないの~」・・などなど。すごい説得力!こんな確かなことはないですね。使っているユーザーが絶賛してくれるのですから♪

工房ワークショップ

また当イベントに中学生の頃から来ていて、自身がクラフト作りの道に進んだという作家さんも出展されていて、15年の記念展に花を添えてくれました。素晴らしい!ですね♪

最後に、インスタで投稿されている「#工房からの風」コンテンツがwebサイト内に掲出されています。工房の「今」を感じることができますので、ぜひアクセスしてみてください。

工房コラージュ

今年は降雨確率90%という天気予報の中で、例年になく準備が大変だったと思いますが、野外で見る事ができて有り難かったです。秋の静けさの中でしんしんと深まりゆく「工房」の世界を堪能しました。本当にありがとうございました。

しばし、今年の風の余韻に浸りながら、また来年の開催を楽しみにしております♪

工房ひつじ