先週、江戸博物館で開かれている「ボストン美術館 浮世絵展」を観に行ってきた。いつかは米国ボストン美術館へ行ってみたいと思っていたので、日本でこれだけの作品数を時系列的に観られるのはありがたい。

中でも感動したのは、浮世絵初期の墨一色摺りの鳥居清倍の作品。浮世絵といえば北斎に代表される象徴的図柄の多色摺りが思い浮かぶが、初期の頃は「墨」一色で摺っていたんですね。墨一色といっても膠分の多い墨や雲母を効果に用いた凝った作品なので、それこそ黒髪の艶まで描ききれていて、多彩な技能に驚かされる。「線」の多様さはもとより、色やぼかしなどの摺り手法がない頃だけに、「一刀入魂」ともいうべき「墨一色の線」に込められた気魄や鋭敏な感性は、300年近い年月を経て、今なお人々を釘付けにさせる吸引力を持続している事に、感動です!
2008年10月21日 14:01
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