

前回はウェブサイトのアクセスについて整理してみました。今回はメールマガジンがどのくらい読まれているかを判断する指標のひとつである、メールの開封率の測定方法について説明します。
メールマガジンの配信を行う上で、そのメールが実際の目的に対してどれだけ効果があるものだったか測定を行うのがメールマーケティングの基本です。
たとえばEコマースサイトにおける商品購入や、web上での資料請求をゴールとしたサイトでメールマーケティングを行う場合は、そのメール経由でどれだけの購入があったか?資料請求や問い合わせがあったか?を測定するためにメール内リンクのクリック数・クリック率や、
購入件数(資料請求件数)÷メールマガジン経由でのアクセス件数
といった、ウェブサイトでのアクションに基づく、いわゆるコンバージョン率を主軸として効果測定を行うのが一般的です。
対して、主な目的がウェブサイトへの誘導ではなく、情報自体の伝達、あるいは必ずしもウェブサイトを介する必要のないユーザーアクション(店舗への誘導など)であった場合、コンバージョンの測定は困難になります。その場合の指標となるのは、メールの開封率を判断指標とすることが多いでしょう。
それではメールの開封率というものはどのように測定すればいいのでしょうか?
そのためまず、送信者がメールの開封を確認する手段についてご説明します。
送信者がメールの開封を確認する手段としては以下のようなものがあります。
(a)開封確認メッセージを要求し、返ってきたメッセージ数をカウントする
(b)html形式のメールを送り、そこで使用している画像のアクセス数をカウントする
(a)については、「確認メッセージ」という機能を使用します。OutlookやWindowsメールなどのメールソフトでも備わっている機能ですが、この機能を有効にしてメールを送信すると、受信者がメールを開いた際に「開封を送付してよいか」の確認画面が表示されます。

これをOKとして送信すると、元メールの送信者にメールが開封されたことを伝える確認メールが送られます。
この機能を使った開封確認は、送信者にとっては開封の確認を行えるメリットがありますが、受信者にとっては特にメリットはないばかりか、「開封を送付してよいか」に返事をすることはわずらわしいアクションとなります。このため、重要なビジネスメールではまだしも、メールマガジンでこの機能を使うのは(ネットリテラシー上)ご法度とされており、一般的ではありません。またYahooメールやGmailなどのウェブメール(ウェブブラウザで送受信を行うメール)ではこの機能に対応していないため、これらのメールアドレスに対しては開封確認を行うことができません。
したがって通常は(b)の方法でカウントするのが一般的です。
これはウェブサイトのアクセスカウントと同じ手段になります。htmlメールで使用している画像は、通常、配信元などで管理するウェブサーバーにアップロードして公開される形になります。メールの受信者がこの画像を表示させると、ウェブサイトで画像を表示させるのと同じく、ウェブサーバー側にアクセスの記録(アクセスログ)が残ります。

この仕組みを応用し、特定のメールマガジンにのみ使用する画像のアクセスログを元にして、メールが開封されたと判断し、その数をカウントして開封件数を判断する手法をとることができます。
(b)の方法で開封率を算出すると、
html形式メールに埋め込んだ画像へのアクセス件数÷htmlメールの配信数
となります。これがメール開封率の基本的な算出方法です。
ただし、これが開封率のすべてではありません。開封率を測定するためにはさらに注意すべきポイントがあります。次回はその測定ポイントと、メール開封率の活用方法について説明したいと思います。
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