

この1年間で2.5倍以上に増えているのは、ワンセグ放送の利用経験者数である。逆にここ数年増加傾向にあったインターネットへの接触時間は、調査開始以来初めて減少し、飽和の可能性を示唆しているとの事。
この1年間でワンセグ放送の利用経験者が2.5倍も増えているというアンケートデータを何か他人ごとのように眺めていたが、最近携帯電話の買換えをしようと家電売り場へ行って、驚いた。日本で使用されている携帯電話は800機種以上もあるそうだが、売り場に陳列されている種類も相当の数である。そしてそのほとんどの携帯に、ワンセグ視聴機能が搭載されている。こうなると好むと好まざるに関わらずTV放送を見ることのできる「携帯電話」いや、もはや「移動体通信機器」(というべきだろう)を所有している人は来年には半数を超えるのも時間の問題だろう。

(2008年2月に実施された(株)博報堂DYメディアパートナーズ「メディア定点調査2008」より)
ワンセグ視聴は、無料で使えるわけだから、ついていれば利用者が増えるのは、当然のこと。今年の北京オリンピックをワンセグで観た人も多かったのではないだろうか?
「ワンセグ機器の利用」に関するアンケート(2008.3月、ネット調査8,642人)調査によると、男性は「スポーツ番組」や「ニュース番組」、女性は「バラエティ」、「ドラマ」などのジャンルをよく視聴しているそうだ。TV視聴の補完的メディアとして、利用されているワンセグ放送を見る場所は、電車の中というのが最も多い回答であった。女性だとバスルームで見るという人も結構多く、そういうニーズに対応して「防水加工」という機能もついているのだろうかと推測してしまう程。とにかくも湿気の多い所であろうが移動中であろうが、「所」と「場所」、そして「時間」や「料金」を気にせず視聴できるワンセグ視聴という機能が、最も身近な端末器に搭載されたことで、果たして携帯端末は今後どのように進化していくのだろうか?気になりますね・・・。
時を同じくして今、携帯端末機におけるインターネット環境が向上したことで、携帯サイトのコンテンツ分野ではリッチ化が加速されている。通信速度が速くなり、パケット定額制の普及によって、これまで敬遠されていたコンテンツのリッチ化が進んでいる。お馴染みのところでは「docomoのi-menu」や「GUCCI」、「マグドナルド」などの企業が携帯サイトのデザインモデルとして先行している。これまでの携帯サイトは文字情報が主体でモニターに表示できる情報量も限りがあり、決してユーザビリティが良いとはいえなかった。
今や携帯サイトは、ユーザーにとって最も身近な情報源であり、活用の仕方次第では直接購買層にリーチできる貴重なメディアでもあるから、デザイン性や操作性を向上させれば、まだまだ販促効果の高いツールとして活用できるはず。弊社でも自社で開発しているCMSツールで生成されるモバイルサイトをリッチ化し、さらにそのユーザビリティを向上させたいと取り組んでいる。

(9.4時点のグッチのサイト内ページ)
さて、ワンセグもモバイルサイトも「ワンプッシュ」で使える機能であるが。せっかくモバイルサイトの充実やメルマガなどのプッシュ型販促を展開しても、ワンセグ視聴のついた携帯保有が一般的になれば、モバイルからのインターネットへの接続時間は、減少してしまうのだろうか?
ちなみに最近の消費行動スタイルが「AISAS」→「AIPAS」へ変化しているそうだ。
「AISAS」:Attension→Interest→Search→Action→Share(電通が商標登録)
「AIPAS」:Attension→Interest→Push→Action→Share(F1メディアが商標登録)
1日は24時間しかない。通信業界やIT業界それぞれの思惑や広告代理店などのマーケットシェア競争に振り回されることなく、「ワンプッシュ」型端末利用の特性を見極め、販促活動に活かしたいものである。
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