同世代という鏡
15年前位から、同じ年齢の人たちだけで集まる交流会に参加させていただいている。同郷でも、同窓でもなく偶然に同じ年生まれという人が集まって、食事をしながら近況報告をするというのが、主な内容である。職業も業界も夫々全く違う人たちの集まりで、メンバーは第一線で活躍している人ばかりだから、私のような者が参加するにはちょっと気が引けてしまうが、話題は時宜を得ていて、大変勉強になる。同年齢だからこそ共有できる価値感や年齢的な問題などの共通体験もあり、話が早い仲間たちでもある。
ただ、私のように独身で、普段「社長,社長」なんて呼ばれることに慣れてしまっていると、自分でも気が付かない内に、歪な感性やズレた価値感に気が付かないこともある。同世代の人たちの中に自分を照らし合わせてみて、そこに写る自分の姿を観、違和感を感じることがあったら要注意だ。今回も、台風9号の上陸や夏休みで参加者は少なかったけど、「自分の視界は狭いなあ」とも感じたし、自分に「おおらかさ」のようなものが欠けているとも感じた。台風の夜、鏡に映った肖像画を少し矯正しなくちゃと思った。