牛に曳かれて丸の内参り

東京丸の内に73頭のCowアートが出現して、街行く人々の注目を浴びている。この丸の内全域を巻き込んだイベントは毎年少しづつ、充実してきて目が離せない。そもそも「MARUNOUCHI」というのは、大手町~丸の内~有楽町(ビッグカメラ線脇まで)のエリアだそうである。ここは、地所さんが中心になってし開発されている、丸の内仲通りを中心にした地域。
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 この他に10月だけでも、「丸の内仲通り・ガーデニングショー」や「ニッポンノテガミ」日本初の切手がはってある大久保利通の書状を含む1,000通以上の手紙のかたちを展示したイベント、彫刻家「ダニ・カラヴァン」によるトークショー、ジャズのコンサートなど等魅力的な催しものが目白押しだ。
 この仲通りは路上の風景だけでも欧州の街並みを彷彿とさせ、オフィスビルの低層部に出店している専門店も魅力的で、都内でも随一のおしゃれなショッピングゾーンの一つだ。平日はビジネスマンが往来するエリアだが、週末はここで働く人の奥さんや子どもたちがショッピングに来たり、近隣に住んでいる住民が散歩がたら寄ってみたくなる「街」に変貌しつつある。
 これからは、こうした街ぐるみ、エリアの魅力作りを創造する時代ではないだろうか?過剰気味に出店しているSCは、その店舗構成がどうしても似てきてしまうし、そこへ行かなければ購入できない商品というのはごく稀であるのだから・・・。ショッピングを楽しみながら音楽、アート、生活文化を提供するこうしたエリアイベントは、静かにそして着実に「実りの秋」をもたらすように思われる。