雀がチュンチュン
会社のベランダに雀の餌を置いていたら、やっと毎日餌を食べに来てくれるようになった。
実はこのベランダから見下ろす民家の雨どいに、雀夫婦が巣作りをし3度目の子育てにチャレンジしている。3度目というのはこれまで、雛が育ってそろそろ巣立ちの頃かなあという時期になると、きまってカラスに襲われて、悲惨な結末になってしまっているからだ。
それも雀は雀なりに果敢に巨大なカラスに向って戦いを挑んだり、一匹がオトリになってカラスの注意を自分に引き付け、雛鳥の巣からできるだけ遠くへ誘導しようとしたり、人間でもだせないような勇敢さでカラスに立ち向かっていくのだ。そんなけなげな雀の姿に感動すら覚えているのでが、産卵から子育て、巣立ちまでを達成できないでいるので、何とも気になる。
さすがに2度もカラスに奪われるようなことが続いたら、もうこの場所で巣作りはしないだろうと思っていたが、先週の土曜日2匹の雀・太郎ちゃんとハナちゃん(私たちが付けた愛称)がデートをしているのを目撃。これはなんとかしてやらねばと思い、遠くまで餌を探しに行くためにひな鳥の巣から離れなくてすむように、米やパンくずをおいて餌づけをはじめたところ、この頃餌場所を覚えて食べに来てくれるようになった。今度こそ3度目の正直で無事、子雛が巣立って親雀の苦労が報われる日がくるといいのだが…。