佳き日

16年前に事情があって会社を辞めた元社員のTさんと、当時彼の直属の上司だったSさんの3人で久しぶりに食事をした。その頃20代前半だったTさんも、今では38才。一児の父となり、りっぱに活躍中です。
「あの頃のコマースの厳しさを思えば、その後の社会に出ての大変さなんて、楽でしたよ」
「そんなに厳しかった?」
「初出勤の日、何もできないんだから後ろから仕事を見てなさい、と言われ10時間くらい直立不動で立ってたことを、懐かしく思います」
直立不動で10時間だなんて、それじゃ強制収容所のオツトメより厳しいね!と大爆笑。今では考えられない事だけど、あながち作り話ではない時代でした。
彼は感謝の気持ちを伝えるという本懐を果たして、ほっとしたようだ。また先輩である私たちも、昔のまま変わらない彼に再会して、うれしかった。開店と当時に飲み始め、食べ尽くし、そして話続けたその夜は、あっというまに過ぎていきました。
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佳き日でした。

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