さくら 咲く
3月11日、東京の寒さもまだ厳しく、桜のつぼみも堅かった。
あれから3週間が過ぎた。明日は新年度スタートの4月1日だ。通勤途中で日に日に膨らむ花の蕾を見るたび、今年は「お花見」なんて気分にならないだろうなと思いながら、やっぱり咲くとうれしい・・・、さくら。
この桜樹もあの地震で根っこごと揺れたのだ。10年後、20年後の未来から見た時、その衝撃が年輪として刻まれているのだろうか?
平常感覚に戻りつつある昨今、樹木だけでなく、我々人間だって有形無形の痕跡が刻まれているのかもしれない。
それでも、桜が咲きました。ソメイヨシノは日本で一番多い品種です。これから桜前線は北へ北へと咲き進んで行ってくれるでしょう。「たのみましたよ」と祈るような気持ちで見上げる今日この頃です。
日本人一人ひとりにとって、今年の桜は記憶に残る桜です。