３月中旬にオープンした「麻布台ヒルズ マーケット」。ヘザウィック・スタジオが担当した素晴らしい内装にどんな食品売り場ができているのか？想像力を掻き立てられる施設へ行ってきました。「ミラノのペック」や「NYのイータリー」みたいな施設なのか？世界中から集めた高級品セレクト店なのか？でも実際に行ってみると、いい意味で想像を裏切られる売り場で感激しました。

施設⾯積約1,200坪に34店が集積。青果、精肉、鮮魚の生鮮三品から総菜、グロッサリー、ワインリカー、スイーツまで「できたて」を提供してくれるショップが勢揃い。スタッフの皆さんが気軽に声をかけてくれるし、昔の商店街のような雰囲気も意外でした♪

究極の「美味しい」って何だろう？改めて気づかされますね。出来立て、切りたて、揚げたて・・作り立てを食べるのがやっぱり「美味しい」。日本初、東京初出店と銘打ったお店が多いのかと思いきや、意外に地元麻布のお惣菜屋さんだったり、築地や豊洲市場、代官山、人形町など地元発に近いお店が多いのも驚きでした。出店者は卸問屋や仲買店、メーカーさん等が多いからか、価格帯はデパ地下より低価格だと思います。魚屋さんが多いのもうれしい提案型食マーケット。店揃えも単純に麻布に住むリッチ層だから高級品という切り口ではなく、日常のシーンを想定したバリエーションあるショップ構成。☆食通に愛される寿司名店から餃子もホルモンもお好み焼きだって、コロッケだって作りたてを食べられる♪

●だし尾粂(おくめ）

明治4年に築地で創業した老舗水産仲卸「尾粂商店」による、だしと化学調味料・保存料不使用にこだわった和のセレクト食品店。特許申請中とのことですがマイオリジナルだし汁が作れるオーダーメイドサービス。お味噌の種類が小さいポーションで豊富なのもうれしい。かつお節や煮干し、昆布、しいたけなど36種の国産天然原料を自由に組み合わせることもできる。勿論パック商品も扱っています。試飲もできるので店頭はかなり混みあっています。

●「やま幸」

晴れの日の食材やサービスも麻布台ならではの店揃えでしょう。イートインも充実しています。事前に分かったら予約して行きたい。お寿司屋さんが10席のみのカウンターで「やま幸」のネタを極上の握りに仕立てる。予約必至！

●「築地　鳥藤」

売り場でさばいた鶏肉を購入できます。だから新鮮！手羽先を数本買って、塩コショウして焼くだけの調理でもこんなに美味しい鶏肉を食べたのは初めてです。

●「ぬか漬け専門店・菜香や」

ぬか漬けの種類も豊富ですが、ぬか床も売ってくれてる♪これはうれしいね。お客様が途切れないので今回は購入を断念しましたが匂いがたまらない。近くワークショップも開いてくれるそうです。

●「フィオールディマーゾ」

ハムとチーズのお店。カウンターの奥には生ハムの貯蔵庫が見えるので、圧巻です。ここでも100gからその場でハムをスライスしてくれます。持ち帰りパッケージもおしゃれ！チーズメーカー「カ・フォルム」による自社ブランドで、麻布十番から移転リニューアルオープン。

●「パーラー矢澤」

「ミート矢澤」や「とんかつあげ福」など人気店が集合。大人のお子様ランチをぜひ♪出来立てハンバーグや揚げたて海老フライ、目玉焼きがついたボリュウム満点なメニューが人気☆

集中レジなので買い物カゴにまとめて買い物できるのもうれしいサービス。お店の人たちからのおススメや食べ方を聞きながら食体験ができます。デパ地下にはない工房というか調理場が一体になった食品売り場で楽しい☆

webサイト等にあまり情報が掲載されていないのですが、お店の方といろいろ話していると、ここは「職人マーケット」と呼ぶにふさわしいかもしれません。創業100年以上なんてお店が多くて、こだわりの技を受け継ぐ伝統店がCoolな店作りで出店しています。出店者同志が開発に関わってこのマーケットを生まれたのではないかと思います。世界へ日本の食文化を発信する自信とメッセージ性を強く感じるマーケットでした。

お客様目線の「ものづくり」にこだわる職人さんたちの背中が、かっこいい💛働く人がカッコいい！そしてお客様の笑顔が、デベさんの笑顔が溢れる売り場でした。It’ｓ so cool☆彡