本日は、晴天なり

今朝8時前にボーイフレンドのR氏から電話があった。(年をとるとボーイフレンドからの電話も早朝になるのだ)向こうはもうすでに会社で仕事という戦闘モードに入っている様子。昨日、R氏の会社の社員が来た時に、何か内の社長に渡すものはないですか?と聞くので、手焼きのせんべいを持っていってもらった。そのお礼の電話をかけてきているのだ。声を聞くのは久しぶりだなっと思った。
R氏:「元気?」 「今、何やってるの?」
私:「今?化粧してるところ」
R氏:「化粧なんてしなくたっていいのに‥」
むっ?この返しはいつもと違う。いつもなら「化粧したって変わらないのに、無駄なことしてるね」とか「いいねえ~、中小企業の社長は朝がゆっくりで」とか言うはずなのに、なんかいつもとちがうな、元気がない。私はボーイフレンド(ボーイフレンドと表現すると、いろいろと皆さん妄想を膨らませてくれるので誤解されるのだが、一応男性の友達だからボーイフレンドです)と思っているが、向こうは知り合いのおばさん位にしか思ってないだろう。R氏は喧嘩友達に近い仲で、会って30分もするとお互い、言いたい放題にやり合うのでストレス発散もかねて言い遣り合えるので楽しいのだが、秘書の人は二人の会話を聞いてびっくりしている。30分過ぎると必ず説教が始まるので、食事をしていても、腹が立って何度途中で帰ったことか。でも翌日には何もなかったかのようにまた、話しができるので、私には楽しい喧嘩友達で、何でも話せる貴重な友人だ。
 R氏とのお付き合いは15年以上になるが、とても感謝していることがある。ごたぶんにもれず、当社もバブルの影響を受けて会社が立ち行かなくなった時があった。社員も一人ひとりと辞めていって、このままでは倒産か自己破産することになるだろうという時期、思い切ってリストラして自分1人になって、身辺を整理し、コンテンツ制作のスキルを勉強し、インターネットを利用した販促企画や制作の仕事を開発した。
2年位するとホームページの制作の仕事が少しづつ増えてきて、新しいスタッフとの出会いもあったりして、事業がうまく廻りだした。長くて暗いトンネルの向こうにやっと出口の明かりが見えた頃、このR氏と久しぶりに会って、それまでの道筋の報告をした。
 「普通なら2~3年前に、鈴木さんの会社は終わっていたな。それがこうして残って、その上、新しい仕事がうまくいき始めているということは、まだ鈴木さんに残された課題があるということだな。神さまが何か鈴木さんに託しているということだな」
私はこの言葉で救われた思いがした。まだ不安定だった自分の気持ちに、何かはっきりとした道筋が見えたような想いがした。それからの私は迷わなかった。自分のミッションが何かなのかも自分なりに分かるような気がする。それを毎日実践しているつもりだ。それまで、R氏の話は殆ど聞いているようで聞いていなかったように思う。この時のこの言葉は、身に滲みた。ありがたかった。
 今、私がR氏にかけられる言葉は「大丈夫。だいじょうぶだから‥」なんて珍しく普通?の言葉しかないけれど、今度会う時はどんな攻勢に出てやるかなんて楽しみにしている。
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この数日、ジトジトとした梅雨のうっとうしい天気が続いていたが、本日は晴天なり。