再読したくなる傑作を-百年文庫
先日「タロー書房」で面白い本を見つけた。ポプラ社から出版されている「百年文庫」というシリーズ本。
「百年文庫」とは、
日本と世界の文豪による名短編を、漢字一文字の趣に合わせて一冊に編むアンソロジーです。再読したくなる傑作を。音読したい名文を。潤いのある時間を。百年先も読み継がれることを願ってポプラ社が刊行している短編集シリーズ。2011年10月に100巻完結予定で現在66巻まで発行済だそうです。
毎号、漢字一文字に象徴される作品が3作選ばれて、発行されている。その「一文字」と編纂されている作家と作品が絶妙で、テーマと作品、作家名のラインナップを眺めているだけで、極上のワインに酔ったような気分になります。
例をいくつかあげると
「影」:D.H.ロレンス「菊の香り」、内田百聞「とおぼえ」、永井龍男「冬の日」
「季」:円地文子「白梅の女」、島村利正「仙酔島」、井上靖「玉碗記」
「夜」:カポーティ「夜の樹」、吉行淳之介「曲がった背中」、アンダスン「悲しいホルン吹きたち」等など
編集のプロたちによる珠玉のアンソロジーに鳥肌が立ちます(*⌒-⌒*)素敵デス!
こういう出会いと発見を与えてくれる「本」と編集者の方々に感謝です。
近頃は、これを読んで眠りに就くということが習慣になりつつあります。ありがたいのは、就寝前に読んでいると、ちょうど1話が終わるころスーッと心地よい眠りに誘われていくこと。
これは100冊いっちゃいますね。凄いプロがいるもんです。