リアル店舗での商機はどこに?
お疲れ様です。今、会社では新人研修の真っ只中。
新芽が大きくなるスピードのようにすくすくと育ってくれたらいいですね♪コマースの鈴木です。
弊社では新入社員に広告・宣伝の基礎知識を教える時、「旅の売り方入門」(安田宣宏著2005年出版)という本を教材にしています。
「形」のないものを売るという前提で書かれた本書は、広告・宣伝の種類、立案、広告出稿の実務まで分かりやすく時系列にまとめられているので、とても参考になります。
IT系の会社ですが、メディア特性や歴史は抑えておかないと、寿命の短い仕事しかできない会社になってしまいますので、入社月に必ず研修課題として取扱うようになって10年になります。
そんな「旅の売り方」を研修している最中、「旅」を買ってみた思ったのですが、この10年間の購買方法の変化は、新芽の伸び率より速いかもしれませんね。
O2Oというのか、オムニチャンネルといったらいいのか?凄まじい予約獲得キャンペーンが、連日我が端末の中で繰り広げられています。
何時間もかけて500軒以上の宿泊施設の中から、最安値で予約したはずのホテル。手配が一段落してほっとしたのもつかの間、猛烈な予約変更プッシュ通知が届きます。SNS上の広告は勿論のこと、メール、アプリで「変更しませんか?」のお誘い。
ビッグデータとクッキーによる購買履歴から
「fujikoさん、今一番お得なセールを集めました」
「Hotel○○○を再検討しませんか?」
「○○○を予約しなかった理由を教えて下さい」
「残りわずかあと2つです!」
「キャンセル無料:現地払いのホテルはこちらです」
「シークレットセール」「スマートセール」・・・‥等
完了している宿泊先の予約も見直したくなるアプローチです。商魂たくましいと言えばそれまでですが、誘導サイトの構成やアプローチの仕方、煽り感に思わず呻ってしまいますね。ビッグデータ解析とクッキー情報を駆使したライブ販促!心理作戦も取り入れたシステム運用の手本として勉強になります。
日本では、この春国会で審議される「個人情報保護法」改訂。こんな世界の潮流に乗り遅れないように「個人情報の特定」定義が変更されるようです。
「Online to Offline O2O」オムニチャンネルに席捲されるリアル店舗での商機はどこにあるのか? IT先進国で振興している「オムニチャンネル」の現場を肌で味わい、そのヒントを探しに行きたいと思います。
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