デジタル販促のメリット?

「リアル商業施設×デジタル」掛け算の効果を今回はあるプレゼントキャンペーンからご紹介します。

キャンペーン概要:飲食店やフードコートで利用できるグルメ券を抽選で50名様にプレゼント

開催期間:3月末~4月へかけての2週間

応募方法:期間中お買上げ時にQRコード付き応募券を配布

応募数:3,456件(同時期前年比の500%増)

アンケート回答数:1,655件(同時期前年比の400%増)

ショッピングセンターではこうしたプレゼントキャンペーンをよく展開していますので、参加された経験をお持ちの方も多いと思います。スマホでQRコードから応募、これもコロナ禍ではお馴染みになりました。オペレーションの簡単さもメリットとしてあり、低コスト、参加促進できたと思います。

ここからが本題のポイントです。

応募いただくスマホ画面の最後に「ご意見・ご感想」をフリーアンサーで投稿していただいたところ、投稿数が1,655件ありました(2人に1人が回答^^)

昨年は、同様のキャンペーンを紙で募集していました。スマホ応募に換えた今年は、投稿率も増え、コメント内容も大幅に増加。紙に書いて応募よりその場で参加できるデジタル手法が利用促進に繋がったのだと思います。また運営する側も回収したコメントをテキスト入力したり、集計したり、抽選したり・・の手作業に負荷がかかりますね。デジタルに手法を換えただけで回答率がぐ~んと上がり、運営作業も軽減されます。なによりお客様の反応やコメントを即日把握できるので、情報共有することでサービス改善が加速できます。

その1,655件のアンケートを読んでみると、投票したごひいきのお店へのコメントがびっしり。長文のメッセージもあり読み応えあります。各店へのお客さまからの応援メッセージやその店が好きな理由、接客への感謝・・、またご注意点や辛口のご意見もあり、1,655件の「愛」は、どれひとつとして見落とすことができず、時間を忘れて読み耽ってしまいました。「これほどまでに!」と、感動してしまいます。商品メニューや価格への評価は勿論ですが、各店のコロナ対策への評価、接客時の対応に関する感想が目立ったのは、今年を象徴するご評価と思います。

そしてこれらのお客さまからのメッセージをテナントショップさんへフィードバックしたら明日への励みになるし、明日からのサービスが変わるかもしれません!デジタルはそういうスピード感をメリットとして提供してくれます。

コロナ対策をしっかりしていることや接客面でのきめ細かい対応への感謝。3世代に利用されているSCならではのご家族でのエピソード・・など、そのSCならではの暖かい1,655人のコメントは、明日への力になります。またテイクアウトへの要望や待ち時間の短縮やキャッシュレスへのご要望などさまざまなご意見も含まれていて、とても参考になる内容がいっぱい♪

「リアル商業施設×デジタル」のメリット

・one wayでなく、お客さまからの意見収集で2wayの3wayの関係改善が生まれること。

・集計や結果内容を簡単に把握できることで、情報共有がスピードUPし、変化を加速できること。

デジタルトランスフォーメーションの目的は、ツールや手法のデジタル化ではないはず。お客さまとの接点を増やし多様なニーズを吸収し、対応すること。リアル商業施設ならではのデジタル販促を展開していくことが大切。

現在当社では、コロナ禍でさまざまな販促サービスを提供しています。営業時間の短縮を迫られる折、現場で働く店長さんやスタッフの方々へメッセージをお届けする。その声によって現場が元気になる。そんな共助型の販促を目指しています。