ただいま-お帰りなさい☆Sony Park オープン1/26

しばらく公園になっていた数寄屋橋ソニービル敷地に「Ginza Sony Park」が1/26(日)にリニューアルオープン。コロナ禍中で公園になったままでしたので、どんな施設に生まれ変わったのか視察してきました。

隣りのエルメスビルと新築のソニービルの壁面に、「ただいま」「お帰りなさい」と掛合うようにメッセージが掲示されています♪(おしゃれですね)

行きかう人々の声を代弁してくれているような微笑ましい光景に親しみを感じます。

1966年に開業したソニービルは、ソニーさんの技術革新と共に、「新しい」を発信する施設。銀座へ行った人は必ず立ち寄っていたのではないでしょうか?長い間公園だった時期に周囲は随分と変わりました。

数寄屋橋交差点にあえて低く構えることで、都会の中に余白と新しい景観を創出するというのが開発のコンセプトだったようです。

場所:Ginza Sony Park(中央区銀座5丁目3番1号)フロア:B3-5F
https://ginzasonypark20240815.peatix.com

1966年、ソニーの創業者のひとりである盛田昭夫によってつくられたソニービル。

2025年に、リニューアルオープンするまで、約60年の年月が流れました。この間いつも「世界初」を発売し続けてきたソニー。ウォークマンやハンディカム、CDプレーヤ、PlayStation、PC、スマホ、AIBO‥等々、生活に変革をもたらしたのは、いつもソニーの商品でした。そんなソニーだからこそ「余白」をテーマに新ビルを開発できたんでしょうね。

2022年に発表された「ソニー・ホンダモビリティ株式会社」設立は、衝撃的でした。自動車メーカーとして日本初のEV自動車「AFEELA(アフィーラ)」を開発。2025年春に北米で受注開始し、2026年に北米での発売を開始するそうです。屋上には、その電気自動車(EV)「アフィーラ」が展示されていますのでお見逃しなく。
ソニーパークのあちこちに椅子が置いてありますが、屋上にもありました。外壁近くに植えてあるツタがもっと伸びたらビルの表情も変わりそうです。

「Sony Park展 2025」展示内容

現在、ソニーグループの6事業(音楽/半導体/ファイナンス/ゲーム/エンタテインメントテクノロジー/映画)をテーマに体験型プログラム「Sony Park展 2025」を開催しています。(無料、要予約)
3/30まではPart.1として下記の3つの展示が行われています。
■3F:「半導体は、SFだ」 with YOASOBI
■4F:「ファイナンスは、詩だ」 with 羊文学
■B2F:「音楽は、旅だ」 with VAUNDY

■「半導体は、SFだ」 with YOASOBI (3F)
最初に案内されたブースで自分の心音オブジェクトを作成します。性格や気分などいくつかの質問に答え、最後に心拍をスキャンして生成完了です。
次に四方が白色の空間に案内されます。見上げるとプロジェクタとスピーカーが十数台設置されているようでした。YOASOBIの楽曲「HEART BEAT」の大合唱に合わせて、参加者とYOASOBIお二人の心音オブジェクトを様々な動きと速度で360度映し出します。
床に映し出された心音オブジェクトは他の心音オブジェクトと共鳴してふるえたり、追いかけると逃げるように動きます。曲に合わせて床面も振動するので迫力がありました。
このHaptic Floor(振動する床)はソニーの技術だそうです。
■「ファイナンスは、詩だ」 with 羊文学(4F)
入場すると大きなスクリーンの前の長椅子に座るよう案内されました。
上映が始まると羊文学のボーカル塩塚モエカさんのナレーションと羊文学の楽曲に呼応するように水と光の中でたくさんの文字が動く映像が流れます。
それらの文字の中で、楽曲の歌詞の文字は動きが独特だったり強調されていて存在が際立っていました。
途中で観客の目の前からスクリーンまでのステージに水が張ってあることに気付きました。スクリーンの画像が水に映ると壮大さが増しますし小さな噴水で水面が動くという演出も効果的で、今までにない音楽体験ができました。
上映が終わり出口に向かう途中に面白い仕掛けがありました。足が床に着くと水面が揺れる映像と床の柔らかい感触で、浅い水たまりを歩いているような錯覚をしてしまう不思議な体験でした。
YOASOBIのプログラム同様、ここでもソニーの技術を無料で体験できて感動しました。
予約なしで入れる園内のところどころに羊文学の歌詞とQRコードが書かれています。それを読み取ると「羊文学」の楽曲案内があり、ヘッドホンマークをタップするとApple MusicやSpotfyなどの音楽配信サービスにリンクされていました。
■「音楽は、旅だ」 with VAUNDY (B2)
「音楽の地層」をイメージした空間にVAUNDYが影響を受けた約200曲の音楽があります。地層の中にヘッドフォンジャックや音楽にまつわるグッズが埋まっているような演出です。貸し出されたヘッドフォンのプラグをジャックに差し込むとその音楽を聴くことができます。
200の楽曲全てを聞くことは無理なので、ジャック付近に記載された曲のタイトルと展示しているカセットテープやレコードで歌手を調べて、昭和の懐かしい曲や興味がわいた曲を聞きました。年代物のカセットテープやレコードもあり、入口で決して触らない様にと注意された理由がわかりました。
このオレンジ色の空間はとても目立っていて、地下鉄のコンコースに面しているためたくさんの通行人がこちらを見ていました。足を止める人も多く、係の人に入場できるのか尋ねている人もいました。
Ginza Sony ParkにはSony Buildingの躯体の一部や継承している建築的要素があります。これらをチェックしながら園内を歩くのも楽しかったです。
Sonybuildingの野外ネオンサイン(B3)/ 50年以上前のハニカム形の青いタイル壁(B2)
        地下3階から5階(屋上)をつないだ一本の「縦のプロムナード」