川崎BEリニュアルで。。

11月14日に川崎にある「川崎BE」という駅ビルのB1F~2Fがリニュアルオープンした。川崎ラゾーナがオープンして2年余り。予想を超える川崎ラゾーナの快進撃は川崎の商圏をも、変えたようだ。これまで東京や横浜へ流出していた消費を食い止めたばかりでなく、川崎エリアの商圏を拡大することにも貢献したのではないだろうか?
 川崎は百貨店さいか屋、アゼリア地下街、岡田屋モアーズなど商業集積地としても有数の規模を持つ街だ。
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日曜日の午後ということもあって、三々五々人々が駅周辺に来街し、街自体にすごいパワーがみなぎっている。もう一つぐらい商業施設が出店しても可能なマーケットを有している街ではないだろうか?
 今回の川崎BE地下食品街のリニュアルは、来年5月のグランドオープンに先駆けた段階的リニュアルらしい。「鮮魚」「精肉」「野菜」の生鮮三品は、いずれも2店舗出店で充実させた他、洋菓子、和菓子の銘店を新規導入し、多様、多量な川崎住民のニーズを吸収しようとする作戦か?オープンして間もない時期でもあり、早計に結論は出せるはずもないが、「川崎ラゾーナ」と「川崎BE」の客層すみ分けが進行しているようにも思われる。
 食品フロアを有する駅ビルというのは、ターゲットセグメントが難しく、顧客層の年齢が広範囲になるばかりでなく、ターゲット層も絞り込みにくい。地下に食品フロアを有するファッションビルは、食品フロアを撤退して、ファッション雑貨フロアにしたり、ギフト銘店街に再構築し直すなど、方向転換を余儀なくされている施設が多い。これだけのマーケットを有する川崎なら思い切った駅ビルのニュースタイルを期待したい。