ストーブ列車
2/26のMJ1面に2000年以降に閉店した百貨店の記事が取り上げられていた丁度その頃、青森→秋田方面へ出かけていた。雪の降る駅前商店街は行き交う人も少なく、閉鎖された大型ビルの空虚さが町の空気を支配する。TVニュースや誌面だけでは感じ取れない現実がそこにはある。
「百聞は一見にしかず」 できるだけ現場に足を運びたいと思う。
商業施設の視察だけだったら、この旅の印象はだいぶ違っていただろう。その土地に住む人々の工夫が、旅に楽しい思い出を紡いでくれる。白銀の津軽平野を行くストーブ列車は、津軽五所川原駅から終点津軽中里(なかさと)駅までを1日2往復走る。この列車に乗るために全国から観光客がやってくる。
夏には風鈴列車、秋には鈴虫列車になって、お客様を迎えるらしい。豪華な観光博物館やお土産センターより、この手作りのアイデア列車が人を引き付ける。また行ってみたいと思う日本の冬だった。