20%OFF~半額

電子マネーの発行数が1億枚を突破したというニュースが報道される中、FF店で「おサイフケータイ」機能を使った「かざすクーポン」で注文と電子マネーで決済、神社仏閣の拝観料や祈祷料を電子マネーで決済する神社仏閣が登場したり、電子マネー決済やケータイ機能の多種多様な広がりが報道される一方で、フリーペーパー「Hot Pepper」や「eruca」など紙媒体を使ったSPも顕在だ。
 先日ホットペッパーの担当者と話していたら、1回の広告掲出は3か月間が標準的らしく、月間平均200件位のクーポン利用者が作れるように原稿やクーポン内容を提案するようにしていますとのこと。
最近では「ぐるなび」のような強力ライバル者もいるから、現実はなかなか厳しいようだが、飲食店の魅力作りはさすがにプロである。エリア特性を理解し、出稿企業のライバルやお客様のニーズの変化など実に詳しい成功事例をたくさん持っている。
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が、しかし地元エリア「銀座」のホットペッパーを見ていた驚いた。クーポンを掲載している飲食店は比較的割安感のあるレストランが多いかと思っていたが、コース料理¥10,000~なんて店の掲載に驚く。
銀座だからということもあろうが、しかもそのコース料理の値段がクーポン持参で20%OFFや3,000円割引なんていう店は結構あるから、うれしい反面その店に対する価格に対する信憑性や信頼感が薄れていく。もちろんホットペッパーの掲載理由は新規顧客の取り込み、これを機会に固定客にしていくためのきっかけづくりということになると思うが、価格格差がありすぎるのも逆効果ではないだろうか?
 理想的なクーポンというものはないとしても、馴染みの少ない商品の紹介であったり、既存顧客層と違う客層の開拓であったり、閑散時期の対策であったりと目的と利益率をできるだけ低減化させない範囲でのクーポン利用なければ、常時割引店のレッテルを貼られ、店自体の信用度にかなりのダメージをうけるのではないかと思う
うまいクーポン例
・モバイルを活用したファミレスで提供している1日限定しか使えない時限式クーポン
・2時間飲み放題コースを3時間延長クーポンなど
・ピザ宅配便の「雨の日」クーポン
クーポンは即効性があるので、「割引」特典に走りがちだが、その割引が常態化すれば結局長い目でみる顧客喪失に繋がりかねない落とし穴になることを見逃してはいけないだろう。