魔法の杖
景気が低迷して消費力が低下し、ディスカウントをしてもお客様からの反応がなく、厳しい流通環境の中で、時々そういう現状を打破する「魔法の杖」はないですか?と聞かれることがある。聞いている人も本気で魔法の杖があると思っているわけではないのだが・・・。
一方、私自身も買い物に行って感じるのだが、最近いろいろな人から「丸井」の噂を聞くことが多い。新宿本館のリニュアルも自主編集の売り場作りや商品構成などに、頑張っているなあと感じる。何と言ってもあの伊勢丹に挑む挑戦は本来の流通業が持っていた「消費者ありき」のきめ細かいマーケティング分析と提案力を武器にするという姿勢を私たち消費者に訴える。
先日買い物したら、レシートにアンケート募集のQRコードがついていて、その買い物状況に関するアンケートをモバイルから収集していた。買い上げ商品の満足度や接客態度、要望などを1品1品づつお客様から収集し、売り場へフィードバックする。そしてアンケートを終了するとメルマガ会員の登録が促され、メルマガ会員限定のサービスなどがきめ細かく消費者に届く仕組みを構築している。実にスマートな流れとアプローチだと思う。こうしたマーケティングと販促活動、そして売り場へのフィードバックが一貫してハンドリングされている小売店って、ありそうで少ないですよね。
消費が低迷している時代だからこそ、実店舗の魅力を最適なツールで伝え、集客につなげる。こうした当たり前のことを奇策を用いずに粛々と展開していく力こそ流通の原点ではないだろうか?一消費者としても応援したいですねヽ(^o^)ノ