おもしろ!なるほど#タグ機能
現在リリースしている「SES」には、#タグ機能を付けています。最近導入したSCのサイトだけなのですが、この#タグ機能で自動生成されるページが面白い!
【#タグ機能】とは、
各店スタッフが売場から#タグを付けて情報発信することで、“新しい人気商品”や”地域の特産”など、埋もれているニーズを再編してページが自動生成できる機能です。
SCは年間販促計画が策定され、この2月の時期だと春の新作やバレンタインなどのシーズン商品を訴求しています。
紙メディアと連携して特集ページを掲載しているSCも多いのですが、ほぼ毎年同じ頃にどのSCでも展開の類似化がみられます。実際、バレンタインしかお客さまは興味を示さないの?そんなことはないのです。検索クエリをみていると、トレンドはありますが、ニーズはとても多様。
そこで、ネットを活用して店頭へ集客するシステム「SES」の機能にネットならではの、リアルなニーズを吸収できるコンテンツを生成できないかと考え、工夫したのがこの「#タグ機能」です。
消費は、天候や曜日、時間、立地によって喚起されることが多いので、2週間~1ヶ月間以上展開されるシーズン特集ページ以外に、売り場のきめ細かい商品情報を掲載できるようになると集客→売上に結びつきますから♪
この「#タグ」は、店長が掲載する際にワードを入力することを前提にしていますが、デベさん側でも、弊社からでも追加することができます。導入してからしばらく観察していると予想通り「のっかり#」という現象が見られました。自分で入力しなくても他の店長が付けたタグに、ワンクリックで「ノッカレル」操作性を付加しています。この機能を店長さんが直感的に活用してくれて、タグページに多様な同一切り口商品が並びます^^
それを観察していると、面白いなあ、そして、なるほどと思う#タグが増えてきました。こんなニーズで消費者は探しているんだ。
例えば、
●駅ビルSCでは、「#水戸グルメ」「#カレー」「#コーヒー」「#500円未満のギフト」「#手土産」「#テイクアウト」‥等など。
※「#カレー」「#テイクアウト」「#手土産」「#傘」なんてカテゴリーでは集約できないアイテム。ショップの集合体であるSCならではの切り口でショップアイテムを横断的に集約して訴求してくれますね♪
●郊外型SCでは、
「#メンズファッション」「#セレモニー」「#キッズアイテム」‥等など。
折込媒体などには掲載機会が少なく、ファミリーで来館しているからメンズだって重要なお客様。経常販促には展開されない消費ニーズが顕在化してきます。
この「#タグ機能」で生成されるコンテンツは、導入してから半年間で2,600種類以上(一つのSC)にも上がります。web上ではその中の上位20のページを掲載するようにしていますが、アクセス数は全体の1%位です。
「な~んだ少ないな」と思われるかもしれませんが、SCサイトのTOPページアクセス割合が3%位ですから、少ないとは言えないですね。
閲覧時間も120秒以上で、しっかり見られているエンゲージの高いコンテンツと言えます。しかもネット販促の特長であるロングテール現象がみられるので、これは面白い!なるほどね!とリアル商業施設の良さが存分に発揮される情報発信ができるようになります。
リアルの現場からの情報発信は、ネット活用の消費者を集客し、「#タグ機能」で生成される情報は、横断的に商品を編集しSCのバリエーション豊富という魅力で集客に貢献してくれると思います。こうしう臨場感あるランディングページができると、LINEやSNSで送客したりプッシュしたりと、最大限に活かせるようになります。
こうしたライブ発信、いつやるの?
「今でしょ!」
って随分前の流行語ですが、その「今」が消費者に届かないのが、リアルSC業界の残念な課題だと思います。
消費のマルチエントランスを作り、きめ細かい情報発信をしていかねばなりません。またSEOがネット販促の主戦場。AIやIT技術、キャッシュレスなど購買方法やチャネルの話題に気を取られていると、「リアル」はレガシーな購買体験ということになりかねません。
先日雨が降ってきたので、あるSCへ傘を買いに行きました。ビニール傘ではなく、ちゃんとした傘。かなり横殴りの強い雨が降っていたので、取り扱いのある店頭に陳列してあると思って売場を廻ったのですが、どこのお店にも傘が陳列されていない(コンビニだって店頭にあるよ~ o(*>Д<)ゝ )。店員さんに聞くと奥の方から2本位出してくる。これってなにか根本的な問題ですよね。5-6店廻っても傘がないので、購入にできず残念でした。
まだ、私たちが見逃している購買チャンスや機会は無限にありますね~♪ この#タグ機能、こういう機会ロスをプラスに換えて売上促進につなげていきたいものです。これからも観察しながら、より効果的なネット活用を提供していきたいと思います。