みらいの働き方

早咲きの桜が咲き始め、今朝は春雷が轟きました。最近、墨田川沿いを歩いていると、鶯の声が聞こえたりして、散策するのが一層楽しい季節になりました。何か「新しい」ことを始めたくなりますね♪コマースの鈴木です。

そこで、使い古した包丁を新しくしたいなあと思って探していたら、ご近所に週末だけ営業してる包丁研ぎサービス店が出店していることがわかり、出かけてみました。

預けてから「1時間後に取りに来てください」とのことなので、ランチを摂ったり、魚屋さんで買い物したりして時間をつぶし戻ってみたらまだ研いでいてくれて、1本の包丁を1時間かけて、なんと料金は、1,800円‼️
私:「それじゃ採算合わないんじゃない?」
研ぎ氏:「儲けるためにやってるんじゃないので…」
私:「副業ですか?」
研ぎ氏:「はい、本業はエンジニアです。週末の3日間だけ包丁研ぎサービスをやって、あとはエンジニアの仕事をしています」
私:「どこで修行したの?」
研ぎ氏:「今時は、動画とかいろいろ独学で学べるんですよ…」
私:「そんなんでプロの研ぎ氏になれるのね♪」
研ぎ氏:「エンジニアも包丁研ぎも、クリエイティブな仕事ですから・・」
これ以上話していると尋問しているみたいなので、早々に切り上げましたが、こういう働き方があるんですね。待っている間にもお客さんが次から次へと来て、
「助かるよ~」とか「いつもありがとう」とかリピーターが多いし、地元の人たちとの触れ合いもうれしそう。
ご自宅の前にワゴン車を置いて、作業場を設け週末だけの営業。※雨天はお休み
なんか同じ匂いを感じたので、職務質問みたいになっちゃいましたが、エンジニアさんの副業なんですね。

そんでもって、家へ帰って試してみたら、鋭すぎず鈍すぎず☆いい感じでサクサク切れます。独学って言っていたけど使う人の腕前とか想像しながら研ぎ加減をしているのか?関心しました。凄いなあ。そこまで極めてるのか^^
研ぎ氏は「エンジニアも包丁研ぎも、クリエイティブな仕事ですから」と、おっしゃっていましたから。包装もおしゃれだし告知もスマートだし、素敵です💛
こういう働き方があることに気づきをもらいつつ、日経新聞のショッキングな記事が頭をよぎります。

「10年で3割減になった出生数は最少72万人。2024年に日本で生まれた子どもの数(外国人を含む出生数)は前年比5.0%減の72万988人だった。9年連続で過去最少を更新し、日本人だけに限れば70万人を割る公算が大きい。少子化に歯止めがかからず、現役世代の社会保険料負担はさらに重くなる。」

こども家庭庁が設立されたり、結婚や育児支援や教育費補助など、国も地方・公共団体、そして企業側も少子化対策や子育て支援修学支援など、即効性のある政策とは思っていませんが、10年で3割減という数字に愕然とします。徐々に改善されてきていると思っていたのですが、100歳時代の人生設計は大変です(´□; )減少傾向に歯止めがかかり出生数が増加していくとしても、現在30-50代の人達を支える社会構造や保障制度は崩壊している。どうしたらいいのでしょうね。

生涯現役でいるために、地域の人に喜ばれたり、やりがいを感じたりできる人生設計が必要かも。退職してから仕事を探すより若い内に養っておく趣味や副業経験を積んでおけば、高齢になっても仕事として活かせるし、収入源になる。今回包丁研ぎサービスを副業にしている人と出会って思ったのですが、独学とはいえ1年や2年では技術は身につかないし相当修行を積んでいると思うので、年月をかけて習熟していけるよう、副業制度もありかもだし、そのための週休3日もいいかもしれません。
当社は現在副業は禁止ですが、こういう働き方、生き方の選択肢を広げて、「みらいの働き方」を見直す機会かも。
週休3日、副業OK・・、20-30年先の少子化社会を見据え、少なくとも、自分たちの働き方を自分たちで決める、決められる環境やステージを用意していかないと、20年、30年後は不安しかなくなってしまう。
多様な働き方や生き方が、人生を豊かにするものでなければ意味がありません。でもどうすれば?
不安を感じているだけでなく、身近なところに新しいシーズンの芽吹きを感じ取り入れていきたいです♪