新しい街作りモデル・自由が丘
商用で自由が丘へ出かけた。同行者と待ち合わせた時間より早く着いたので、南口周辺を散策して時間をつぶす。だが久し振りに訪れた自由が丘は、以前の記憶と全く違う風景を呈している。そもそも南口界隈を歩くのは、何十年ぶりだろう?あれっ?南口って来たことあったかしら?そこには新鮮な街・自由が丘がある。
しゃれた店舗が立ち並び、低層のビルが続く景観の中央には桜などの街路樹が緑濃く茂り、ベンチでくつろぐ老若男女、車の通らない石畳の通路がしっとりと街の歴史を感じさせる。聞けばビルのオーナーさんや商店街の人々が朝早くから清掃をし、11時に開店する前に搬入業車は納品を済ませるようにしているため、(「Park&Ride」方式を取り入れているのか思うほど)、車の往来が少ない。(近い将来はそうなるらしい)年に一度催される商店街のイベントでは、屋台ではなく、現在営業しているレストランやブティックがワゴンサービスを工夫し、好評を得ているそうだ。そういえば駅前なのにパチンコ店などの風俗店は見当たらない。これも商店街の長きにわたる街作りの一貫とか。
広くもないし、突出した建物もないし、新しい店舗もないけれど、清潔で安心で気張らず、それでいて個性的な街並みが形成されている。新しい街作りのモデルがまた一つ、東京に息づいているのを頼もしく思った。