スマホ主流で何が変わった?

GPSで最寄駅に来たことを検知して、自動的に自宅の照明がついたり、空調機が稼働したりするスマート家電が話題になっています。スマホでTVやプレイヤーのスウィッチングを操作するようになると、便利ですね♪そうしたスマート家電の普及も含めて、今やスマホは生活必需品です。

ところで、モバイルネットワークが日常的になった2014年。スマホ主流の時代に入って商業施設や小売り業界のweb利用はどのように変わってきたか?
スマホは時間と場所の知覚を無意識下に塗り替えているようです。そんな無意識の利用動向が、少しづつデータとして「変化」に表れていますので、今回は、弊社で把握するショッピングセンター、チェーン店のwebサイトのアクセス解析の変化を紹介したいと思います。あらゆる業界に通じるとは限りませんが、今後のweb販促の展開を検討する上で、参考になれば幸いです。

スマホサイトがないとアクセスは減少】

(弊社受託のwebサイトは2011年からスマホサイトを自動生成するというシステムを導入していますので、スマホサイトへのアクセスが増加し、全体としてアクセスは増加していますが、スマホサイトがないとアクセスは減少しています。自社受託サイト調査では、2012年7月にはスマホ>PCでスマホ利用者が多数派を占めました。スマホサイトがないと、下記のような現象は顕在化していないと思いますので、ご理解ください。※スマホの出荷台数は2012年約3,000万台、2014年は約6,000万台でこの2年で2倍に拡大。)

1)検索エンジンからのアクセスが昨年対比で1.8倍増
・スマホ利用者が増える程、検索エンジンの利用回数は増加していきます。webサイトへのアクセス方法であるURLを手入力したりコピペしたり、QRコードで読み込むという方法はスマホでは不便です。パソコン主流の情報収集時より、スマホ主流になると検索エンジンを利用してwebサイトへアクセスする方法が圧倒的に多くなっています。

→検索して1ページ目の結果画面(10位まで)に表出するようなSEO対策はこれまで以上に重要!これは集客が増えるということに繋がります。
大事なことは、
ユーザーがスマホで検索している時は、例えばコマースショッピングセンターのような施設名称を入力して探す人が少ないということです。施設名称やショップ名を探すよりも「そば屋 クーポン」とか「ブーツ  チャック 痛い」等どこの施設かよりも、今自分が必要としている「率直キーワード」で探している人が圧倒的に多いという事です。GPSの位置情報機能をonにしていいれば、「地名」さえ入力しないで探す人が多いでしょう。

2)朝8:00~23:00まで情報リーチ時間が大幅に延長
・パソコンでweb上の情報を収集するより、スマホの方が圧倒的に頻度、機会、時間滞が拡張していますので、スマホでPR情報を提供する体制を提供していれば、訪問者数、閲覧数とも増加し、PR力は以前より明らかに増強されています。

→情報発信も小刻みに。現況を伝えるスマホサイトは必須

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逆に見れば、スマホサイトがないと購買機会ロス、集客機会ロスを生み、潜在的ニーズを自社サイトへ吸収していくことに繋がらないという悪循環を生んでしまいます。(※上記のグラフは夕方から深夜へかけてスマホアクセスは減らない。むしろ増加傾向にあるを示しています)

3)文字だけのページアクセスが減少
・「何かをしながら見る」というのがスマホ利用の大きな特徴でもあります。歩きながら、食べながら、電車に乗りながら、TVを見ながら・・見る。隙間時間や「ながら見」の利用状況を鑑みると、文字よりphoto(画像)などの瞬間的インパクトの大きい掲載内容の方が目に留まりやすいので、文字情報だけのページアクセスは減少傾向にあります。また「ながら見」を想定に文字の大きさやサイト容量の軽さなどに配慮したUI(サイトユーザビリティ)の設計がポイントでもあります。よく高齢化社会だから文字を大きくという発想がありますが、スマホ主流の時代は「ながら見」という利用状況を想定して、完結、文字の大きさ、写真画像が豊富、それでいて接続時間が短いというサイト構築が必要になってきます。

ちなみに弊社提供のサイト平均接続時間(スマホ)は、2.7秒でした。昨年より1秒短縮されています。通信インフラの環境改善も大きくプラス要因になっていますが、サイトの作り方にもこの接続時間の短縮という工夫が必要になります。接続時間が短く、コンテンツが見やすいと1訪問当りのページビュー(PV)があがり、沢山の情報をユーザーに届けることができます。また、平均滞在時間は2.15分。TVコマーシャルと比較してもチラシ購読時間と比較しても、スマホでの閲覧時間は以外に長いのです。

→文字を見やすく、写真やピクト画像で直感的に訴求

結論としては、

【モバイルファースト時代のweb販促の基本】

●検索エンジンを積極活用(近隣にいる潜在顧客をサイトへ誘導)

●よりライブな情報の発信

●写真やピクト画像で訴求力のあるスマホサイト構築

矛盾しているような要素が重なりますが、より多くの消費者を吸収するには、このような設計でスマホサイトが構築されていると、消費者を取り込むことができると思います。また別の見方をすると、O2Oとはこの基盤構築そのものであるといえます。

エンジェル

まだ、「スマホサイトがない」「そんなにスマホからのアクセスが多くない」「検索エンジンからのアクセスはネット広告で対応すればよい」・・・と、放置しておくとせっかくの顧客ニーズを自社利益に吸収できず、膨大な機会ロスが発生している可能性があるので、「もったいない」ですね

web販促は、どうしてもこれまでの習慣で、パソコンサイトを中心に検討しがちです。ユーザーはスマホで情報収集することが日常化しています。発信する側もスマホを中心とした「スマホ主流」の販促計画にチェンジしないと消費者へのリーチ率がどんどん下がってしまいます。小売り業やリアル商業施設は、ターニングポイントの角を曲がった先にある景色に踏み出す時期に来ています。これまで経験したことのない新しい生活習慣を好機に替えて活かしていきたいものです。

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