はじめに。新シリーズ「バイブル from E.Isomura」

新シリーズ 「バイブル from E.Isomura」はじめに。

1990年に、当社設立5周年記念して、「地球と環境を考えるTOKYO会議」設立しました。そしてその発足を記念して、「地球と都市と人間」シンポジウムを主催したのが、今から28年前のことです。

そのシンポジウム概要は、

・1990年会社設立5周年記念「地球と環境を考えるTOKYO会議」設立/座長:磯村英一、菊竹清訓
・日比谷公会堂にてパウロ・ソレリ氏を招聘して「地球と都市と人間」シンポジウムを開催
第1部:会議からの基調報告(磯村英一)「都市は、地球環境に対して、何を発言できるのか?」
第2部:記念講演(パオロ・ソレリ)「アリゾナ・砂漠の中でのエコロジー都市建設プロジェクトより」
第3部:TOKYO会議パネルディスカッション(グローバルな地球環境から、都市への問題提起」)
「1,000万人の巨大都市は、21世紀に向って生きられるか?」
パネラー:磯村英一、菊竹清訓、石井威望、尾島俊雄、東郷尚武、中村桂子、半田真理子
・協賛:SAISON(セゾングループ),東邦生命保険相互会社、NEC(日本電気㈱)、後援:建設省 朝日新聞

当シンポジウムのポスター、チラシは横尾忠則さんにお願いし無償でご協力いただきました。ご協力いただいた皆様にこの場を借りて、感謝申し上げます。

このシンポジウムの基調講演、ディスカッション、ポスターなど当時を記録しているものは、現在残っておりません。

そればかりか、私はその貴重な経験を、その後のバブル崩壊から自分自身を立て直すのに必死で、忘れてしまっていたのです。私自身の不徳、不明、無知などによって、皆さまにその内容をお伝えすることを怠ってきたのです。なんと愚かなことをしてしまったのでしょう。後悔先に立たず!です。

ところが、偶然にも今年GW,岩手県遠野へ旅をし、このシンポジウムの会場にいらした方とお会いしました。懐かしさと共に、自分が恥ずかしくて情けなくなりましたが、この出会いは改めて磯村英一著書「都市論集III」を読む機会に繋がり、磯村先生から大事なメッセージを預かっていたと気づきされました。

これから「その都市論集III」の中から21世紀へ向けて、磯村先生が書かれている内容を、デジタル文字で打ち起こし、当サイトに「バイブルfrom E.Isomura」として掲載していこうと思っております。先生の理想とメッセージは、現在の私たちの生活と都市の問題に明確な道筋を示していただいてると確信するからです。

わが身の後悔が遅すぎましたが、少しでも皆さまの参考になればと思います。鈴木 富士子

1)私の視点(P.524)