2)デジタル時代、本当に必要なのは、”つなぐ”チカラ 「スピード編」

デジタル時代、本当に必要なのは、”つなぐ”チカラ 「スピード編」

「スピード」はサービスです。

販促をデジタルシフトすると、コスト低減、運営の効率化などメリットが得られますが、もう一つ重要なポイントに「スピード」があります。情報共有が容易にできるデジタル販促のメリットでもあります。

1)「スピード」は運用の面での効率化や成果の向上に繋がります。

デジタル販促の殆どは、実施期間中の利用状況が把握できるように管理画面が設置されています。例えば、web広告出稿する場合でも、そのCPIなどを把握できますので、反応をみながら出稿エリアや対象者を随時修正して、効果を高めていくことができます。標準レートはあてにならないケースがあります。例えば、10/25以降のお酒解禁、時短営業解除後のweb広告やLINE告知は、各社一斉に利用したので11月に入って広告が集中しこれまでの知見が活かされないという予想外の状況が発生しました。結果KPI、CPIはかなり非効率、クリック単価が急上昇してこれまでの相場観の2~3倍にも跳ね上がっていきました。予算消化のための広告パターンに陥っては意味ないですね。そういう状況を鑑みて告知エリアや対象者を上げる、またはコピーや設定率を修正してより高い成果をあげることがデジタル販促では可能です。

また、抽選型のプレゼントキャンペーンでも同様のことがいえます。当選者の確立を変更したりすることが運用状況をみながら可能ですので、より効果の高い販促を展開できるところがデジタルの良さでもあります。

2)「スピード」は参加者の増加につながる

お客さまの手元にあるスマホへ、24時間365日情報を届けることができる。CMP告知のCMや折込広告などはその瞬間だけの記憶に留まる。俗にいう「ダダ洩れ」状態。それに比べてsnsやスマホ利用のCMPはいつでもどこからでも参加できるので参加者数が大幅に上がるという成果を実感しています。例えば紙台紙でスタンプラリー販促を展開した場合。その台紙が手元になくてスタンプが押せない、失くしてしまう、忘れてしまうといった機会ロスが発生しがち。あるケースで毎年5,000枚の台紙を発行していたが、回収率は5%程度でした。当社提供の「smatch」でスマホでスタンプラリーを実施した場合の回収率(コンプリート率)は50%以上のケースが殆どです。その場で利用できるだけでなく、自宅でも、職場でも可能ですから参加率が高くなります。スマホだと台紙(紙)と違って、いつでも手元にあるので、利用機会が大幅に増加します。お客さまのレスポンスが速いという「スピード」感が販促の効果を生んでくれます。

3)「スピード」でダイレクトマーケティングを可能にする

デジタル販促を実施して、驚いたことはアンケート回答率が数倍上がったということ。紙台紙で実施していた時より5倍以上も上がったケースがあります。これまでは、スタンプラリーの台紙の裏に小枠があって20文字位書けるようなアンケート記入を設けていたのですが、これをスマホで自由に記入できるようにしただけで回答率は参加者の50%以上にUP。買物に筆記用具持参のお客さまは少ないけれど、スマホで販促に参加していただくので手軽になった分、実に丁寧な感想や応援、ご意見をよせられ感動してしまいます。アプリ不要の参加もハードルを下げている要因だと思います。お1人おひとりのメッセージは、店ごとにまとめたり、年代別にまとめたりCMP期間中でも把握でき、デベさんやテナント企業にフィードバックすることがスピーディにできます。このスピードがサービスの向上につながり、売り場の活気や熱気に繋がります。下記のアンケートは、今年コロナ禍でオープンしたあるSCへ寄せられたお客さまの声の一部です。

東京郊外のSCで、キーテナントだったデパートが退店してず~っと空ビルだったところに、70店のSCが出店したのは、今年2021年4月。緊急事態宣言下でのオープンで、飲食店フロアはこの9月にオープンしたSC。デジタルスタンプラリーを実施した際に、新しいSCについて感想をお聞きしました。(アンケート回答率は75%)

「街に活気が戻ってよかったです」「いつも利用させていただいています」「快適に買い物ができる」「品揃えで大大満足」・・などなど。デベさんのご苦労が吹き飛ぶようなコメントが沢山寄せられました。お客さまお1人おひとりのデジタルリテラシーが上がったというのも実感します。

リアル店舗のDXとは?

ツールや手法、マクロ的マーケット論が横行していませんか?

セルフレジ /モバイルオーダー/バーチャル接客/バーチャルフィッティング /Buy Online Pick-up In Store/O2O/・・。こうした手法や概念は、お客さまがリアルSCに求めている答えなのでしょうか?。

小売り業界もメーカーさんもデベロッパーさんも、私達もみんな悩んで、次の一手を模索しています。そんな時、お客さまの声を直接聞く機会は、貴重です。原点だから。マーケテイングの手法も変化してきていますが、「スピード」は刻一刻と変わる消費者の声を受け止めることを可能にしてくれます。マクロ論ではないデジタル販促でお客さまからのエールや課題をキャッチアップし、売り場基点の発想とサービスの向上を目指していきたいですね。

新しい顧客を開拓すること。顧客密着度を深めていくこと。ファンの醸成を促していくこと。そういう成果をゴールにする視点がないと、コスト削減と効率だけでは、ますますリアルマーケットは、シュリンクしてしまうと思います。

「デジタル時代、本当に必要なのは”つなぐ”チカラ!」をテーマに2022ビジネスフェアに出展します。

会期:2022年1月26日(水)~28日(金)〈3日間〉 10:00〜18:00
会場:パシフィコ横浜 展示ホールB・C・D/アネックスホール

●出展者プレゼンテーション:1/26(水)14:15-14:45 (A会場)無料

「デジタル時代、本当に必要なのは”つなぐ”チカラ!」

●プレゼンテイター:加藤 太一(システム部)

これまでの豊富な実績からデジタル販促の成果やメリットを紹介

webサイト、サイネージ連携、デジタル販促、sns・・などこれからのSCに必要なのは、多様化したデジタルツールを「つなげる」ことで、SC販促を強化するデジタルシフトです。ショッピングセンターにおけるこれからのデジタル活用についてご提案いたします。

ぜひ、お立ち寄りください。