流行でなく活かそう、ソーシャルメディア

<関係を築く、顧客接点としてのインターネット>

ニッケコルトンプラザで開かれる野外展覧会で「工房からの風」というイベントがあります。この企画は、ニッケコルトンプラザを運営する日本毛織株式会社の企業文化活動のひとつでもあることからも、第8回目となった今年は、イベントの模様をUstreamで動画配信する試みを行いました。

展開は、事前告知(SCホームページ、メールマガジン)→当日AM撮影、編集、午後公開(Ustream、SCホームページ)とし、翌日の来場にもつなげる企画としました。
撮影クルーとして参加した当日、この企画の趣旨に賛同し毎年来場することを楽しみにしている方たちが本当に多くいらっしゃることを感じました。
ソーシャルメディアは本来、この出展者、来場者、また趣旨に賛同するであろうまだ見ぬ人たちの力や気持ちが「伝え合うことで共鳴しあう場」を提供し、大きな波を起こすことのできるものです。

<だれでも使えるツールだからこそ・・マーケティングありき>
そのために準備してあげる点として、Ustreamなど使い、配信を行う場合にいかにそのタイムライン上に集客できるかは大事です。そのための準備段階として、既存メディアなどとの連携も必須です。
ソーシャルメディアはそうやって集まった人同士が互いに他へ情報を伝播していく事で本来の意味でのその特長を活かすことができるからです。
誰でも無料に使えるツールだからこそ、ソーシャルマーケティングが最近騒がしく言われています。

今回は野外の実施でネット回線接続の点などからも本来の生中継でリアルタイムの口コミ効果を図るメディアとしての特性を利用する事は次回の課題ともなりましたが、多くの方に知ってもらう接点を築く橋渡しとしてネットでできる事がまだ多いことを感じました。

来店完結型の商業施設の販促としてイベントの果たす役割は大きなものがあります。
実際に目で見て、音で聞いて・・五感を刺激されるのに、勝るものはありません。
ネット販促も同じで、映像であったり音であったり消費者の感覚を刺激することのできるこの様な発信は一消費者との距離を縮め、その場ににいない人たちともその空間を共有できます。

<広報パートナーとしてのソーシャルメディア>

商品や企業のPRは企業側が発信するもの。という概念はこれらソーシャルメディアの活性化により変えなければならなくなってきました。
推奨してくれるユーザーばかりではない事も予想されますが、ユーザーはさまざまな発言を、商品やサービス選別の情報源として使いこなしています。
これらの影響力はだんだん強くなり、口コミで新しい顧客を呼んでくれます。言い換えれば発言者は企業にとって自社を利用してくれる顧客であるばかりでなく自主的な広報パートナーにもなるのです。

どの様に、販促に活かすかは何を目的とするかによりさらにつっこんだ検証と計画が必要と思いますが、アーカイブとして保存されるのもネットの強み。経常的な要素として取り込む事で、ひと言では伝えられない施設のカラーが出るのではないでしょうか。