> Shoppingの現場から

2018夏SALE☆視察レポート

今夏、スタート日が早くなった伊勢丹のSALEに往年の活気を見ましたが、普段と変わらないSALE期の風景。

SALE開催中の視察で気づいたのは、レジ前に提示されている「WeChat Pay「Alipay」のスキャンコード。スマホ決済による支払いサービスのQRコードが徐々に増えてきました。あるSCのコスメショップ店員さんに聞いたところ、アリペイを利用すると抽選で最高額20,000円まで当たるキャンペーンを開催中とか。またあるメガネ専門店では、アリペイで決済すると口座引き落とし時に20%OFFの割引サービスがあるとか・・、利用者メリットが多様に提供され拡大しているようです。

中国人観光客利用のスマホ決済は、コンビニや家電量販店、ドラッグストアなど専門店はもちろん、駅ビルやデパートでも利用範囲が広がっています。

ご承知のように「WeChat Pay」「Alipay」は、中国外への海外渡航者向け決済サービスですが、決済額は少額ばかりでなく、50万円~150万円位まで信用度によって決済でき、さらにクレジットカードとの紐付けや割り勘、送金、通話など様々な機能が使えますから、中国人でなくとも、利用したくなるような生活プラットフォームとして浸透しているようです。

「日本に来たら、円で買ってもらう」といった常識は、情報メカニズムの発達と国境を越えたマネー決済の連帯で、レガシーな時代の話になりつつある。勿論2018.07.04時点では、このスマホ決済サービスを利用するには、中国の銀行口座開設が必要になりますので、日本人の利用経験者は、少数です。でも、アプリダウンロードして、化粧品が20%OFFで購入できるなら、「中国に口座開設しちゃおうか」と思う消費者心理は、企業の野望を推進していきそうです。まるで黒船の到来のような衝撃さえ受けました。

わが国の経産省の発表によると「2025年にはキャッシュレス比率を40%に拡大し、将来的には80%を目指す」だそうですが、国の将来を示す人達にもっとTownwatchして、現場から発想してもらいたいものです。利用メリットをどんどん増やして蚕食している他国の攻勢を防ぐのか?併用するのか?国内で最も稼働率の高い電子決済サービス(suica)を提供しているJRでさえ、その自社内の駅ビルで「WeChat Pay」「Alipay」利用を提供している現実。その先の未来にどんな流通、不動産事業の青図が描かれているのでしょうか?とても気になりました。

また別の角度ですが、SALEという夏の催しは、グローバル化していくことによって、変化していくのでしょうね。大学生の夏休みが8~9月と国際間移動に合わせてシフトしたり、海外のサマーバケーション期間を考慮すると国内向けは6月末~、外国人対応は8月末頃までSALEというのが定着化していくのかもしれません。猛暑期間が長い天候事情にも対応して、どんどん商機を作っていきたいと思いますが、消費者の属性情報と購入履歴や行動履歴を活用し、新しいサービスや商品を創造していく日本の”力”に忍び寄る影をどうとらえて行けばいいのか?猛暑日の中、背筋が寒くなった視察でした(鈴木)