LINE配信するとエンゲージが下がる?

まだまだ暑い日が続きますが、夜は少し秋の風も感じることができますね。
店頭は秋色アイテムが揃っていて長袖はまだ早いけど、一足先に揃えたくなります。

前回の「GA4で押さえておきたい基本用語解説」でもあったように、ユーザーの満足度を測る指標として“エンゲージメント”という指標が増えました。

LINE配信やメルマガ配信、広告配信がある期間は、サイトに訪れるユーザーが増えるため、「ページビュー(視聴回数)」が増えます。
月の特定の日にアクセスの山が突出して出来るのは、そのためです。

ただこれをエンゲージと一緒に並べてみると・・・。

イベント数(ページビュー数)は増えているのに、エンゲージメント率が下がっているのが分かります。
※エンゲージメント率=エンゲージのあったセッションの割合

エンゲージのあったセッションの定義としては、
・10秒以上継続した
・1件以上のコンバージョンイベントがあった
・ページビューが 2 回以上あった
とあり、LINEやメルマガ、広告の様に、リンク元に明確にリンク先の内容が分かるようになっていれば、そのページをクリックして情報取得できて目的達成できるため、例えば複数ページを閲覧せずページから離脱してしまうためと考えられます。

実際に、参照元で比較すると検索エンジンの「Google」や「Yahoo」を使ってサイトを訪問したユーザーは複数ページを閲覧する(探す)ことが多く、エンゲージメント率が高くなり、「LINE」や「instagram(広告)」はエンゲージメント率が低くなっています。

このようにエンゲージメント率が低いからと言って、一概にユーザーの満足度が低いというわけでありません。LINEやメルマガでタイムリーな情報をピンポイントに届けられているため、サイトへのアクセスは増えるものの情報取得後に直帰してしまう方も増え、相対的に直帰率が高くなることで逆にエンゲージメント率が低くなっていることが推測されます。

GoogleAnalyticsなど一般的なWebツールは、主にECサイトなどのKPIを計るためのツールとして設計されており、リアルSCのアクセス解析ツールとして活用する場合、単純に高いからエンゲージも高い・・と判断するのではなく、リアルSCならではの視点軸で考えて行く必要がありそうです。

今まで使い慣れていたUAからGA4での新しい指標を活用して、今後もサイト改善につなげていきたいと思っています。