社長ブログ > 私的生活

旅立ちに贈る映画5作品

春は卒業、入学、新しい旅立ちの季節ですね。

私も故郷を出てきた時のこと、今でも鮮明に覚えています。その頃流行っていた音楽がH.ハンコックの「処女航海」だったんですが、今でもこの曲を聴くと当時の期待や不安が入り混じった気持ちが蘇ってきます。音楽や映画は、新しいスタートを切る自分に後ろから背中を押してもらうような効果があるのかもしれません。
そこで今回は独断と偏見で選ぶ「ふっちゃんの旅立ちに贈る映画5作品」を紹介したいと思います。こらから新しいスタートを切る方々へエールを込めて・・・。

1)「エール」原題「la famille belier(ベリエ家)」 監督:エリック・ラルティゴ、2014年/フランス

フランスの田舎町で農家を営むベリエ家は、父も母も弟も聴覚障害を抱える家族。その中で一人健常者のポーラは家族を支える心優しい女子校生。明るくて優しいママと一途な正義感を持つ面白いお父さん。そして妙に達観しているおませな弟ですが家族は仲良く明るい日々に満たされています。

そんなある日、ポーラの歌声を聴いた音楽教師は彼女の才能を発見し、パリの音楽学校のオーディションを受けることを勧めます。夢に胸をふくらませる一方、家族のことを考えるとその夢を一旦は断念する彼女ですが・・。

主演のポーラに抜擢されたのは、フランスで人気の歌オーディション番組で注目を集めたルアンヌ・エメラ。その奇跡の歌声で観客を魅了し、セザール賞最優秀新人女優賞を受賞。観客動員700万人超えの大ヒットを記録した感動作です。文句なしに美しく力強い歌声に、誰だって応援したくなる!とっても素敵な映画です。

2)『リトル・ダンサー』原題「Billy Elliot」 監督: スティーブン・ダルドリー、2000年/イギリス

イギリス北東部の炭鉱の町ダーラムで労働者階級の家に生まれたビリーが、ふとしたことからバレエに魅せられ、プロのバレエ・ダンサーとして成長していく過程を繊細に描いた作品です。主役の少年がバレエに夢中になっていきながら、保守的なお父さんと対峙していくやりとりが、応援したくなる魅力を存分に発揮して素敵です。
「愛を読むひと」などの監督であるスティーブン・ダルドリーは舞台監督でもあり、ラストシーンは、圧巻です!

3)『闇の列車、光の旅』2009年のアメリカ・メキシコ映画。
日系3世アメリカ人キャリー・ジョージ・フクナガの長編監督デビュー作で、冒頭からスリリングな幕開けで始まるこの作品は、最後まで目が離せません。サンダンス映画祭で監督賞と撮影監督賞を受賞しました。

中南米のワイルドな厳しい環境の中で出会った二人が、列車に乗って旅立つシーンに前途を祈らない観客はいないでしょう。ホンジュラス移民の少女をパウリナ・ガイタンが好演。青春の傷みと希望。逆境の中できらきらした青春の切なさが滲みわたる映画です。

4)きっとうまくいく(原題Aal Izz Well) 監督:ラージクマール・ヒラーニ 2009年/インド

青春を回想するストリーテラーに導かれながら夢中で駆け抜けた学生時代が中心に物語は進行します。
インドの工科大学を舞台にした学園ものであり、ミステリー仕立てということもあって、インド映画の長さを感じさせない人気作です。公開当時はインド映画歴代興行収入1位を記録し、インドアカデミー賞では作品賞をはじめ史上最多16部門を受賞。3人の個性が異なる友だちが友情を育み、やがて社会人として対面するまでの、心理的
遥かな道のりをゆっくりと味わえます。ラストシーンのロケーションをみるだけでも価値のある映画です。

5)『最強のふたり』(原題: Intouchables)監督:オリヴィエ・ナカシュ、 エリック・トレダノ 2011/フランス

青春は若い人だけでのものではありません。中年になって新しい出会いが切り開いていく人生もあるんだなあと心うれしくなる映画。頸髄損傷で首から下が不自由な富豪の男性と、その介護人となった貧困層の移民の若者との交流を描く、実話をもとにした映画です。何と言っても、この映画の魅力は、フランスの新鋭オマール・シー。黒人男性俳優というと、シドニー・ポアチェ、D・ワシントンの知的で精悍な印象がありましたが、オマール・シーは、それらのイメージと全く違って「やわらかい」男優さん。今までに出会ったことのない俳優です!映画の中でのダンスシーンは何度もリプレイして見てしまいました。おススメです。この映画は、東京国際映画祭のコンペティション部門にて、東京サクラグランプリを受賞。また、オマール・シーは第37回セザール賞主演男優賞を受賞しました。最近上映された「ショコラ」主演でも話題になりましたね。

青春が終わった人も、これからの人も、同じ時代を生きる違う人生を垣間見れる。自分の夢や希望にのめりこんでいく姿は、時には家族や友人と対立したりしながら、さらに強い意志を作っていく。応援せずにはいられない魅力的な主人公たちが自分で獲得していく第1歩。若い時に観た映画は、自分の1歩に繋がって、ある意味財産かもしれません。いや~、映画っていいですね♪

カヌー

追記

おすすめの映画は、レンタルビデオ屋さん等で観賞できることを想定して、10年以内の作品の中から選びました。でも、もっと古い映画で、「スタンドバイミー」「愛と青春の旅立ち」「フラッシュダンス」なども超おすすめですので、入手できる機会がありましたら、ぜひご鑑賞ください。