2010年・正月

年末は好カードのK1中継で熱くなり、ターボ全開って感じで新年に突入。高校生のK1試合を初めて見たけど、日本もすごい若者が育っているんだと新鮮な驚きを覚えた。
その一方で過去になく、ショッピングセンターの「バーゲン」CMが多く、時代の特徴を反映して、のんびり寝正月という気分になれない幕開けでもある。
そして、正月は懐かしい人や親しい友人からの年賀状を見ながら、昨年読んだ明治の人々の暮らしぶりをまとめた1冊の本に想いを馳せている。
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それは、今から120年~30年前の日本に滞在した外国人たちの感想を1冊にまとめた本で、様々な職業人、国籍、年齢、男女の日本各地における滞在記である。たった120~30年位前の日本の姿ってこんなだったんだと新鮮な見方を提示してくれていて、興味深い。ほんの少し例をあげると、
「誰の顔にも陽気な性格の特徴である幸福感、満足感、そして機嫌のよさがありありと現れていて、その場所の雰囲気にぴったりと融け合う。彼らは・・・絶えず喋り続け、笑いこけている」
「この街でもっとも印象的なのは男も女も子どもも、みんな幸せで満足そうに見える」
「彼らの無邪気、率直な親切、むき出しだが不快ではない好奇心、自分で楽しんだり、人をたのしませようとする愉快な意志は、われわれを気持ち良くした。・・・通りがかりに休もうとする外国人はほとんど例外なく歓待され『おはよう』という気持ちのよい挨拶を受けた。この挨拶は道で会う人、野良で働く人、あるいは村民からたえず受けるものだった」
「子どもはより丁寧で物腰はしとやかに自分勝手でなく、そして他人の感情を思いやることがはるかに深い」
「この独特で、比類するものなく、驚異的で魅惑的で気立てのよい日本・・・。よき立ち振舞を愛するものにとって、この”日出る国”ほど、やすらぎに満ち、命を蘇らせてくれ、古風な優雅があふれ、和やかで美しい礼儀が守られている国は、どこにもありはしない」等など。
様々な分野で前人未踏の時代へ入っているのだから、なにがあってもおかしくはない。だが我らが祖先はこんな風に時代を過ごしていったのだと思うと、心強い。そして新しい世代に逞しい若者も育っている。小事にこだわって大事を見誤ることのないよう、おおらかにそして寛容に受け止めていく忍耐力を養いたいものである。

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