何が原因?「ノーリファラー(参照元なし)」の値が増える理由

本日はアクセス解析の指標のひとつである「ノーリファラー(参照元なし)」の値が
最近急増している要因についてご説明したいと思います。

■ノーリファラーとは?

「ノーリファラー」とは、ホームページのアクセス記録で
「参照元なし」を意味する言葉ですが、
そもそも「参照元なし」というのは
「検索サイトや他のサイトのリンク(リファラー)からたどってきた情報がない」アクセス記録の事を意味しています。

これまで「ノーリファラー(参照元なし)」となるケースでの代表的なものは
・「アドレスバーへの直接入力」「ブックマーク」「お気に入り」からのアクセス
・「メールマガジン」からのアクセス
・「QRコード」からのアクセス
などでした。

■なぜ急増しているのか?

ホームページへどんな経路でたどり着いたかは、ホームページの効果測定を行う上で重要となる項目なのですが、
最近、この「ノーリファラー(参照元なし)」と記録されるケースが増えてきています。

以下はとあるサイトのアクセスですが、グーグルアナリティクスの「ノーリファラー(参照元なし)」項目の数値増加遷移を追ったものです。

ノーリファラー
これを「PCからのアクセス」「スマートフォンからのアクセス」と端末別に分解してみると

PCスマホのノーリファラー

スマートフォンからのアクセスにおいて「ノーリファラー(参照元なし)」が増えていることが分かります。

実はスマートフォン端末からのアクセスでは、検索した場合のアクセスであっても、利用端末(iPhone、Android)・利用ブラウザ・利用検索エンジン(Google、Yahooなど)のパターンによってはスマートフォン側からは参照元の情報が送られず、「ノーリファラー(参照元なし)」となってしまいます。

またツイッターアプリなど、スマホアプリからのアクセスにおいても、
アプリがホームページ閲覧ソフトとは別のソフトであるため、
参照元の情報をアプリ側からホームページ閲覧アプリに送らないことが多く、同様に「ノーリファラー(参照元なし)」となります。

■どうすればいいか?

以上のように、ひとことに「ノーリファラー(参照元なし)」といっても、実際には「ブックマーク」「お気に入り」からのアクセスだけでなく、アクセス経路の多様化により、参照元情報が記録されない場合が増えてきています。

今後アクセス解析をする際には、そういった数値も含まれているということを踏まえて、
・「PCからのアクセス」「スマートフォンからのアクセス」と端末別に分解して数値を確認する
・媒体別にパラメータを付加し「ノーリファラー(参照元なし)」が実際にどこからのアクセスなのか経路を絞り込む

といった手法を用いれば、どの経路からホームぺージにどれだけのアクセスがあるか?という数値が把握できるようになります。

アクセス解析の参考にご活用ください。