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「澤野工房」と「O2O」の話し

最近、「O2O」について質問されることが増えています。

「O2O」(Online to Offline)とは、インターネットなどで情報をキャッチアップし、リアル店舗へ消費者を集客する施策のことですが、その施策の実績についての質問です。ネット上でのキャッチップは、Google検索やweb広告、SNS、LINEやメルマガなど、多様なメディア接点が利用できます。アクセス解析上で、最もアクセスが多い接点は、検索エンジンで、断トツ1位の80%以上です。

但しwebサイトを閲覧しているユーザーが必ずしも来店しているとは限らないので、その効果を計るために来店数を計測できる位置情報を利用したweb広告閲覧者→来店者数を計測できるサービスなども多用して、リアル店舗への集客効果を設計、実装、効果検証などを行っています。

弊社は「SES」というwebサイト自動生成システムを18年前から提供していますが、終始一貫、リアル商業施設へネット活用で集客する施策を追求してきました。今さらながら「O2O」という新しい表現で質問されることに、戸惑いさえ感じるこの頃です。

さて、ここで私の「O2O」体験について、書いてみたいのですが、先日「澤野工房」というjazzレーベルのお店(大阪)へ行ってきました。

きっかけは、KITTE丸の内にある「アンジェ」という生活雑貨のお店。時間が余ってぶらぶらしていた時、CD視聴コーナーがあり、たまたま聴いたCDがあまりにも素敵だったので購入。自宅で聴いたら鳥肌がたつくらい、私好みのjazz演奏で、毎日がスウィングswing♪

貪欲な私は、他にも知らないプレイヤーがいるのではないかと思い、またアンジェさんへ行って、2枚程購入し、これまたfantastic!な音楽で・・という体験の重なりに、それらのジャケットは「澤野工房」が制作・販売しているに気づき、ネットで検索してみました。

澤野工房の公式webサイトには、このように説明されています。

「ここは大阪、新世界。私共は通天閣のお膝元のこの地から、数多くのジャズ作品を世に送り出している小さなジャズ・レーベルです。「自分が聴きたい作品をリリースする」という言葉をモットーに、ヨーロッパを始めアメリカ、日本のモダン・ジャズの中から優れた音源のみを厳選し、皆様にお届けするべく日々奔走しています。 ・・・」

そして画像検索してみると、下記のような写真が出てきます^^

jazzレーベルの公式サイトが何故下駄屋さんの店頭写真なんだろうと・・?

いろいろネット調べたり、アンジェ店へ行った時に、スタッフの方に聞いてみたりして、どうやらこの店頭の奥が澤野さんの仕事場になっているらしいことが分かり、澤野工房の代表である澤野さん自身が、発掘したjazz奏者をプロデュースしてCDを作っているらしいことを知り・・、サイトの記事を読めば読むほど、どうしてもこの澤野さんに会いたいという想いが日一日と強くなり、とうとう大阪通天閣の新世界商店街へ突撃訪問ということに!

そして、澤野さんご本人に会い、興奮して何しゃべったか分からない程の目くるめく時を過ごし、ぼ~っとしながら帰りの新幹線に乗ったのでした。帰宅してようやく突拍子もない行動だったのではないだろうか?奥さんやお嬢さんも店内にいらしたから、ご迷惑をおかけしたのではないだろうか?という反省の気持ちが湧き、現実に戻った次第で、申し訳ありませんでした。でも同じ時代に生きてて、よかった~!

澤野さんのお話で印象に残っているのは、

「ベスト盤」というCDは作らない主義。

ネット上での音楽配信はせず、CDを販売するという主義。

メジャーになる人は自分の音を持っている。

学生の頃から聞き続けている経験からミュージシャンを発掘し40年間という歳月。

これまでに162枚のCDを発行し、200枚発行を目指したいという計画。

時には大阪市立美術館でtonuさんを招聘しライブを開催している話・・・など。

私が最も好きなプレイヤー山中千尋さんのデビューCDは「澤野工房」だったということも驚きでした。好きなものが繋がって、澤野さんにたどり着いた感動の日は、私にとって人生の記念日となりました。ありがとうございます、澤野さん。奥様にもありがとうをお伝えしたかったけど、口からでたのは、

「澤野さんに、これからも好きなことをやらせてあげて下さい!」(何者だろうと思われたに違いない・・、すみません)

ということで、アンジェさんにも感謝です。アンジェというのは、ふたば書房・雑貨事業部「ANGERS(アンジェ)」のオンラインショップとして、2000年に通販サイトを立ち上げた会社ですが、現在ではKITTE丸の内やアトレ上野など6店のリアル店舗があります。上野のアトレ店はよく立ち寄ってましたが、その昔ガラケー主流の頃から、メルマガを活用したオンラインショップの販促手法に注目していたので、今でもメルマガを購読しているブランドです。

そんなアンジェさんのレコメンドだから聴いてみたくなった→ネットで情報収集→澤野工房へ

というO2Oストーリーでございます。

ネットで情報を閲覧したり、お店の場所を探したり出来なければ、澤野さんのお店までたどり着けなかったと思います。ネット社会は、想像もしていない新しい出会いをもたらしてくれる時代でもありますね♪

単純に広告やクーポンで集客するというだけが施策だとは思いません。一過性の施策ではエンゲージ化は難しいです。40年間という澤野さんの仕事とアンジェさんの目利きと選択。こうした確かな商品やサービスがなければ、O2Oで商品を購入する、お店まで行くという行動には繋がらないので、大事なのは商品の魅力だし、それを作り出している「人」の魅力だと思います。そのことに出会えるのが「O2O」の肝ではないかと。またそういう出会いを作るのも私たちの仕事だと。

東京へ戻ってから、またアンジェさんへ行きました。そして担当者の方に、(いち消費者として)澤野さんに会いに行ったことをお話しお礼を言いました。担当者の方もうれしそうで、こんな言葉で見送ってくれました。

「私も頑張りますね♪」

アンジェさんの他にも山野楽器、タワレコ、HMV、amazonなど多数のショップで「澤野工房」のCDは取扱っています。長梅雨の合間、緑の雫のようなjazzをお楽しみください♪ よい週末を☆