3密避けるテクノロジー導入で新SCが続々Open
今年の夏は、たしかに特別!
コロナ対策で緊張が続く中、連日の猛暑で熱中症にならないよう水分や塩分補給にも注意しなければならないし、レジ袋の有料化でエコバッグも忘れちゃいけないし、キャッシュレスポイント還元が終了していたり、はたまたマイナンバーカード更新だって‥( ;∀;)
こんな日常の中で、自分一人の管理も大変なのに、家族の面倒をみなければならないママ達のストレスは大変ですね。
そんな折、仕事で新浦安へ行く機会があり、クライアントHPをチェックしていたら、「カメラのキタムラ」店でナイスなニュースをキャッチアップ!
「マイナンバー証明写真 最短10分で仕上がります」
タイミングは商機を作る最大の販促ですね♪
このニュースを見て仕事帰りに立ち寄り→撮影から現像・受取まで10分ほど待つ間→館内をぶらぶら→Last SALEのPOPを見かける→店内をあれこれ見る→予定外のお買い物(笑)
確かにコロナ禍、洋服やコスメを買う機会が減って、脱アパレルな生活ではあるけれど、カメラのキタムラさんの情報発信がきっかけで、短時間で効率よく買い物や用事を済ませることができ、SCの良さってこういうとこ!を再認識♪
アパレルメーカーの自社EC売上伸び率が顕著で、D2Cへの流れが加速されていますが、一つのブランドや1店で集客する客層や客数には限りがあります。専門店の集合体であるSCには、いろんな年代や属性のお客さまが来店するので、新規客の開拓ができる最大の特長があります。お客様の立場からみても、買い物だけでなく、証明写真だってとれる、銀行や飲食店、遊園施設や食品スーパーなど多彩なショップが出店していますので、生活のあらゆるニーズを一か所で済ませられる便利さは、とても魅力的。(※D2Cとは、「Direct to Consumer」の略語で、メーカーが、仲介業者や販売店を介さずに、自社の商品をECサイト上で直接消費者に提供するビジネスモデル)
ただポストコロナ時代、生活者のSCに求めるニーズや来店動機は変化してますから、アパレル中心の店舗構成や販促活動自体もマインドリセットが必要です。
そんな中、6月に入って新しいSCのオープンが続いています。ただオープンするだけでなく、この自粛期間にサイネージやアプリを活用した3密回避のテクノロジーを導入しての堂々のOpen!ご苦労は並大抵のことではなかたっと思いますが、日本人は凄いね☆この臨機応変な対応力と店舗構成の魅力!そんなに混雑している状況ではないので、東京駅へ行ったらグランスタ地下2Fまで、ぜひ足をお運びください。
▲新規Openしたグランスタ東京駅や宮下公園内での4面サイネージ
▲グランスタ東京駅地下、飲食店のリアルな空席情報や整理券発行をデジタルで。
アフター禍、SCのデジタルトランスフォーメーションも進行しています。ただ、「売場の魅力あってこそのSC」ですから、テクノロジー先行に走らないよう、SCの魅力を十分に伝え、集客に役立つメディア活用の進化を遂げていきたいですね。
この春の休業期間(4-5月)来館者はいなくとも、HPへのアクセスは前年比を150%以上も超えるSCがありました。休業中の店長さん達が自店のショップページを更新しながら、お客様との心理的距離が離れていかないようしっかりフォローされていたし、またSC側でもweb上でできる生活サポート情報やキャンペーン情報をLINEやメルマガで接触機会をキープしてフォローし、アクセスが増加、新規ユーザー開拓にも成功している事例がたくさんあります。
コロナ禍で明らかになったことは、これまでの紙媒体を中心にした販促活動は展開できないという事実。ネット販促しか展開できないという再認識。本格的にSCの販促展開をネットへシフトしていたSCさんは、しっかり地元客を捉えてこれからの販促活動を推進していくはずです。SCの運営に関わる人みんなで共助・参加できるメディア戦略のUP DATEが求められています。リアル商業施設の魅力を十分に伝え、お客さまとの接点を増やし、深くエンゲージメントをつなげていく販促活動の基本を改めておさらい。
1)webサイトは情報の発信基地局
→SCに出店している多彩なショップ情報を発信しよう!
→基地局があるからプラスアルファ施策(snsやプッシュ通知、web広告)が効いてくる
→顧客資産を増殖していくためにネット活用の継続は力なり
▲休業中もショップページ更新、メルマガ、LINE配信を継続していたSCのアクセス(前年比160%以上のUP)。メルマガ会員やLINE友だち約10万人を保有。web広告やsns活用など15年前から継続して顧客拡大と深耕を展開している。
店頭へ集客するためにネットを活用を促進する。まだまだポテンシャルがあります。ポストコロナは、販促活動の軸足をしっかりネット活用に据えていく必要があると思います。一過性のクーポン乱発では太刀打ちできません。非接触で生活者に広くリーチし、エンゲージドメントを深耕し、顧客資産を増殖していくことが本格的に求められているのではないでしょうか?
▲京都河原町に2019年オープンした下京区「Good Nature Station」