5)デジタル時代、本当に必要なのは、”つなぐ”チカラ 「マーケティング編」
webサイト(ホームページ)、サイネージ、sns(twitter,LINE,Insta等)デジタルメディアをつないで発信する情報に鮮度や多様性を発信できると、SCのPR力は強化できます。これらのメディアをバラバラに運用しているのが、リアルSCの販促課題でもあると思います。リアルに存在しているSCなのに、個々のメディアが単独で利用されているため、相乗効果を得るまでに至っていないのがもったいない。
では消費者はどんなツールを使ってSCの情報をキャッチアップしているのでしょう。全年代で最も身近に利用されているのはスマホ。24時間365日スマホを利用しない人は、ほんの一部になっています。でも「もうホームページの時代じゃないでしょ。snsで充分」という意見もよく聞かれます。
しかしSCのwebサイトの利用状況を解析していると、圧倒的に利用率の高いのはwebサイトです。当社の実績値で新規ユーザー率は90%位。新規ユーザーが開拓できて、消費者にリーチできるメディア価値はsnsより高い。
また、snsでフェィクニュースや紛らわしい情報が溢れる時代だからこそ、正しい情報源として公式webサイトの利用は増加しています。コロナ禍にあって公式サイトを情報源として信用する傾向は顕著になりました。
下記のグラフは12月にリニューアルオープンしたあるSCのアクセス状況です。
オープンした12/3当日、6,000人/日がピークでしたが、1週間で22,925人のアクセスがありました。そのユーザーがどんな情報源からこのSCのオープン情報をキャッチアップしている内訳(参照元)は、検索エンジンからの割合が86%。
ソーシャルメディアからのアクセスは、286人でした。全体の1%ほどです。そもそもInsataはリンク設定がないし、twitterでリンク先までいって情報収集するケースが稀なので、単純比較は無意味なのですが・・。
ソーシャルメディアの内訳
そもそもsnsは利用されていないということではなく、むしろスマホで流れてくる情報や友だちとからの口コミ・・等から情報の断片を頼りに検索エンジンで調べて、公式サイトへという導線が一般的な利用のされ方だと思います。だからsnsも決して役立っていないわけではなく、むしろSCの情報を拡散してくれるメディアとして有効な情報源です。情報の網を拡張していって、どんな消費者から検索されてもアクセスされる検索エンジンはとても大事な役割を担います。snsや検索エンジンから送客できるランディングページが重要なのもこうした経路をつなぐ施策といえます。LINEやメルマガ、アプリ、snsのリンク設定→LP送客の導線は必須です。
これまでの商圏というマーケティング設定や見込み客、固定客といった顧客概念も、ターゲティング層の捉え方もデジタル時代では見直さなければなりません。「顧客」という捉え方→「ファン」という呼び名は、そんな現状を反映している概念。ゆるい関係で繋がっていて購入者あるいは応援者として関係を維持していく。場所も年代も用途も想定外の範囲へマーケットは広がっているのです。だからwebコンテンツを更新するとfacebookやtwitter,Insatgramへ自動的に情報を反映する仕組みを「SES」は実装しています。つまり発信する側が想定するターゲット層や顧客戦略には、あくまでも広範囲のファンとの「つながり」を維持していく手法が効果的です。facebookの記事を見てSCの情報をキャッチアップし、そのSCのwebサイトへアクセスし、広く情報を収集して行く。こうした導線がリアルSCの集客に役立ちます。
当社のクライアントSCのある店長さんから聞いたことですが、「ホームページやsnsをみて沖縄や静岡など他県からお客さまが来てくれる。留学生など外国人の観光客ばかりでなく実に多様なお客さまが増えた」と、デジタルの最大効果を実感されてました。
それでは実際に消費者は、どんなページを見ているのでしょうか?また、SCはどんな情報を発信すれば集客につながるのかというのが大事ですね。下記グラフは、12/31-1/1の2日間にアクセスされたあるSCのアクセス割合。
ショップページが一番多く、event&newsは営業時間や初売り状況などの情報が掲載されているページです。webサイトはtopページの掲出形式やブランディングイメージとしてデザイン性を重視されますが、最初にアクセスするFirst viewのページとは限りません。弊社「SES」導入サイトのアクセス状況では、ショップページへのアクセスが最も高い割合を示しています。これはネット上の利用でも、SCに求められる情報がショップ集積郡の魅力ということが言えると思います。またネット上での発信で重要なポイントに接続スピードがあります。直感的に情報をキャッチアップするスピードは0.2秒と言われています。ページそのものが高画質の重い画像で読込むのに3秒以上かかったらexitしてしまいます。それと同じ理由でスマホでpdf情報は禁物です。殆ど見られていません。LINEやsnsで初売りやSALE情報を流しても、その先にpdfの画像では消費者にリーチできません。
先ほど1日24時間見られているといいましたが、いつ何時見られても新しい、正確な情報掲出が求められています。静的な特集ページを作成して同じ内容を1週間以上掲載していると検索エンジンのアルゴリズムとは乖離していきます。更新頻度やテキスト情報量もPR力を高める要素として大切ですし、情報量も情報鮮度も大事。SEOを高めるのは、1面的な要素では太刀打ちできませんので、専門店の集積態であるSCの本領発揮してデジタルメディアを上手に使いこなしていきましょう。
売場の熱量をデジタル網に載せて消費者に届ける。不足しているのは、消費者とSCをつなぐデジタルメディア導線。多様なメディアをつないで、リアルSCの魅力を存分に伝えてファンと繋がっていく。コロナ禍でお客さまとの接点が希薄になっているからこそ、「つなぐチカラ」を強化していく。
「デジタル時代、本当に必要なのは”つなぐ”チカラ!」をテーマにSCビジネスフェアに出展します。
2022年.1月26-29に開催されるSCビジネスフェアの前に、オンラインで事前プレゼンテーションを配信しますので、ぜひ閲覧ください。
●オンライン事前プレゼン:2022年1月19日(水)11:00~11:20(ライブ配信時間)
●プレゼンテイター:石川 弘子
●概要:デジタル時代、本当に必要なのは”つなぐ”チカラ!※SCにおけるこれからのデジタル活用をご提案します
【お申込方法】
①SCビジネスフェア特設サイトから事前に来場登録が必要です。
②登録が完了したら、マイページにログインする
③マイページ内の『無料セミナーの参加申込』から申し込みください。
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□無料セミナー:1/26(水) 14:15〜14:45 出展者プレゼンテーション
□オンライン事前プレゼンテーション:1月19日(水) 11:00〜11:30
「デジタル時代、本当に必要なのは”つなぐ”チカラ!」
当社セミナー:1/26(水)14:15-14:45 (A会場)無料
プレゼンテイター:加藤 太一(システム部)
これまでの豊富な実績からデジタル販促の成果やメリットを紹介
webサイト、サイネージ連携、デジタル販促、sns・・などこれからのSCに必要なのは、多様化したデジタルツールを「つなげる」ことで、SC販促を強化するデジタルシフトです。ショッピングセンターにおけるこれからのデジタル活用についてご提案いたします。ぜひ、ご来場ください。
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会期:2022年1月26日(水)~28日(金)10:00〜18:00
会場:パシフィコ横浜 展示ホールB・C・D/アネックスホール
入場料金:無料
主催:一般社団法人日本ショッピングセンター協会